強迫性障害と認知行動療法の本をざっと見た感想

大きい本屋さんに行って、自分で認知行動療法をするのに役立ちそうな本を探してきました。

が、どれも一長一短というか…。強迫性障害の患者(私)が、自分で認知療法をするのにベスト!という本は、ありませんでした。

追記
このあと、読んだ本は感想記事へのリンクを追記しました。

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強迫性障害を認知行動療法で治す本が欲しい

私はこう、認知行動療法についての説明+問題集か学習帳のようなものが欲しかったのです。

でも、強迫性障害の本だと、強迫性障害とはどんな病気かに始まり、症例、強迫観念と強迫行動のスパイラルといった説明、体験談が書かれていて。

このような、なぜ自分は強迫性障害になったのか、どういう病気なのか、他にも同じ症状の人はいるのかということは、初期の頃にはくるおしいくらいに知りたかったです。

けれども今は、そこはもうネットでさんざん読んだから要らないんですよ。それよりも治す方法が知りたいです。

認知行動療法の本になると、鬱病や社会で生きづらさを感じている人のための考え方を変える本みたいになっていて、ピンとこない。

そうそう、気をつけなければいけないのは、医師・カウンセラー・臨床心理士といった治療者向けの本もたくさん出ていることですね。これらの本は専門用語がたくさん使われていて難しいです。

というわけで、今日は立ち読みに終わったのですが、どれか買いたいので感想を書いておきます。

図解やさしくわかる強迫性障害

一番いいと思ったのは、Amazonでも上位の『図解 やさしくわかる強迫性障害』でした。

強迫性障害の解説と体験談がかなりのページを占めているものの、エクスポージャーと儀式妨害を使った「自宅でできる6日間の行動療法プログラム」は、かなりやってみたいものでした。

ただ、そこのページが10ページ足らずなので、ちょっともの足りなさを感じました。

読んだ感想はこちら。
『図解 やさしくわかる強迫性障害』の感想

新版『図解 やさしくわかる強迫症』が出ています。

図解 やさしくわかる認知行動療法

同じシリーズの『図解 やさしくわかる認知行動療法』も良かったです。

強迫性障害だけを対象にした本ではなく、認知行動療法のやり方が詳しく書かれています。例が対人関係などになっているので、自分で強迫観念に置き換える必要はありますが、やり方が詳しく書かれているので良いです。

1日の予定を細かく書く「週間活動記録表」は、作ってみたいと思いました。

読んだ感想はこちら。
『図解 やさしくわかる認知行動療法』の感想。わかりやすい解説で詳しく学べる

強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本

認知行動療法用でなければ、『強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本』と『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 増補改訂』が良かったです。

『強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本』は、患者の周囲の人に向かれて書かれた本です。

けれど、強迫性障害に対する理解の仕方が書かれているので、患者自身が読むと作者に理解してもらえたという気持ちになれます。こんな風に思うのは自分だけなのではとか、誰にもわかってもらえないという孤独を感じている人にもいいかも。

私は立ち読みしていたのに涙が出てきて、あやうく泣きそうになってしまいました。

読んだ感想はこちら。
『強迫性障害に悩む人の気持ちがわかる本』の感想。家族や恋人にもおすすめ

実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則

『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 増補改訂』は、その名の通り強迫性障害だった方が書かれています。医療的な理論とは違う見解があり、新鮮でした。

私が思っていた「不潔恐怖症は強迫性障害の中でも独特なのではないか」というのと同じ意見が書かれていて、嬉しかったです。

ただ、「手洗いや確認は1回まではしていい」とか、他の本とは違うことが書かれています。たぶん医学的な専門家ではない方なので、これを信じていいのか?治るのか?という疑問が残りました。

読んだ感想はこちら。
『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 増補改訂』の感想。患者が書いた貴重な体験談

他にもいろいろ見て、薄い本でも意外といいなと思ったり、専門家向けの本でもがんばれば読めそうとか、読みたい本がたくさんありました。

とりあえず、『図解 やさしくわかる強迫性障害』か、『図解 やさしくわかる認知行動療法』を買おうと思います。

Amazonでの「強迫性障害」の検索結果はこちら

追記
いろいろな本を読んだのでおすすめの本をまとめました。
強迫性障害のおすすめ本と人気10冊を読んだ感想

認知行動療法のおすすめ本と人気12冊の感想

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