春と秋に精神障害者の調子が悪くなる原因は気温差にもある
2018/01/17
いまの季節を指す言葉として、「木の芽時(このめどき)」があります。
木に芽が出る季節=早春の意味ですが、「木の芽時はヘンな人が増えるよねえ」などと、精神障害者がおかしくなるころという意味で使われることも多いですよね。
私も、春はけっして嫌いではないのに、なんだか上手くいかないことが多くて身構える時期です。
どうしてだろうと思っていたら、パロディー漫画家の田中圭一さんが描いた『うつヌケ』に、気温差や気圧差が「うつ」を誘発すると書かれていました。
うつの渦中にいたころに毎日つけていた気温と精神状態の記録をグラフ化してみたところ「あれ!3月・5月・11月に大きな谷がある…」これがヒントでした
<中略>
「日によって10度近い気温差があるとボクの気持ちは沈む!!」
(うつヌケ 〜うつトンネルを抜けた人たち〜 第3話より)
なるほど、そうだったんですね。
私の場合、晴れた日は調子が良く雨の日は調子が悪いという風に正比例するわけではなく。
晴れた日でも起き上がることができずに寝込んだり、雨の日でも雨音が気持ちいいと思って窓を開けて聞いていたりしたので、お天気か気圧が関係あるのでは?と思いながらも、どう作用しているかがわかりませんでした。
気温差ということであれば、晴れでも雨でも調子が悪くなるときがあるのは、納得できます。
このことを知ってから、天気予報で気温をチェックして、気温差が出そうな日は無理をしないように気を付けることにしました。
夜更かしをせずに早めに寝たり、朝も無理に起きずにのんびりしたり。寒いと思ったらすぐに暖房をつけたり厚着をするようにしました。
3月はイメージ的にはもう春なので、「もう暖房いらないよね」「冬のコートを着ていたらおかしいよね」などと、体感を無視して我慢してしまいがちです。
それはやめて、外出のときも人目を気にせず真冬と同じ格好をしています(笑) 私は特に、夜になってから出歩くのでまだまだ寒いんですよ!
なによりも原因がわかったことで、気分が沈んでも「あー、気温差が激しかったから仕方ない。無理しないでおこう」と、受け止められるようになりました。
ところで、秋はどうなの?という話なんですが。私はなぜか、秋はそれほど調子が悪くなりません。
思うに、春というのは明るく楽しいイメージなのに、調子が悪くなるというギャップが辛いのかなと。
秋はもともと憂鬱なイメージがありますので、気分が落ち込んでも「秋だからね」と納得できるのかもしれません。
不安の正体を知るというのは大事なことだと、あらためて思いました。
『うつヌケ』はnoteという無料・有料で作品を発表できるサイトで公開されていて、一部無料で読めます。書籍化もされています。
うつヌケ 〜うつトンネルを抜けた人たち〜
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