買い物のときにもうひとつしていた確認が、商品の値段がレジで合っているかどうかです。間違った金額を打たれて損をすることを恐れていました。
この症状は我ながらせこくて恥ずかしいので、あまりブログに書きたくなかったです(笑)
商品の値段を確認するためにぜんぶ覚える
商品の値段を確認するのはきつかったですね。なにしろ最寄りのスーパーでは税込みと税抜きの価格が両方表示されているので、どちらかわからなくなるのです。
また、お店によって値札もレシートも税込みと税抜き表示の違いがあり、どの店でどちらを暗記するべきかをどうしても覚えられませんでした。
売り場では税抜き価格が大きく表示されているのに、レシートは税込みだと混乱してしまいます。
思えば、この強迫がある間は決まったお店だけに行けばよかった…。
いつも買う商品は値段を暗記しているからスルーできますが、特売品やたまにしか買わないものはレジに行くまですべて値段を覚えていました。
ブロッコリーが178円で税込み192円、スパゲッティが248円で税込み267円…。買い物をしているあいだじゅう頭の中で何回も繰り返し、わからなくなると棚に戻って値札を確認していました。
売り場に戻って確認する
完璧に覚えるのは難しく、いつもレジで1個か2個は「あれ?これは本当に〇円だったっけ?」という強迫観念がわきおこります。
少しぐらい損をしてもいいじゃないと考えようとしても、その値段だから納得して買ったのに損してしまうという不安と、正しい値段がわからない気持ち悪さでいっぱいになります。
耐えきれなくなり、レジで袋詰めをしたあとで売り場に戻って確認をしていました。
恋人と一緒に買い物をしていても、「ちょっと待ってて!」と叫んで小走りで確認しに行きました。
いかにも「買い忘れがあったんじゃないかな?」という顔をして売り場に戻るみじめさ。万引きに間違われないように、あまり棚に近づかずにそっと確認する。それが毎回のことでした。
一度に値段を覚えられる分しか買えないので、値段を暗記している以外のものは5個までが限界です。それなのに買い物には1時間くらいかかっていて、本当にばかばかしかったです。
まあ、時間がかかるのは値段の確認だけでなく商品の確認と優柔不断がひどかったせいもあるのですが。
商品の値段の暗記と売り場に戻って確認するのをやめて治した
最終的に、値段を間違われて損してもいい!と思って治しました。
10円20円の違いがなんだ、100円単位で間違っていたらすぐにわかる。そうだ、この強迫行為をやめるためのお金を払ったと思えばいい!そう思うと、小銭程度のお金はとても安く感じました。
しかし、もやもやは残りました。どうやら私の場合は損したくないというだけでなく、不完全恐怖なのか道徳恐怖なのか、「間違っている」ことが許せない面があるようです。
確認をやめると決めて1回目は値段は暗記して、レジで不安になっても売り場には戻らないことにしました。
案の定、間違った金額を打たれたのではないかという不安が襲ってきました。でも、レシートは見ないでお財布にしまい、さあ帰ろう!と確認しないで帰りました。
2回目は買うと決めるときだけ値段を見ることにして、値段を暗記しないようにしました。頭の中で繰り返すのも無しです。
スーパーに入って買うものを次々と買い物かごに放り込み、素早くレジに向かいました。もちろん売り場にも戻りません。
このときは、買い物かごに詰め忘れた商品が残っているのではないかという強迫が←New!という感じで沸き起こりました。これは振り返って、遠くからかごが積んであるところを見てしまいました。
3回目からは値段の暗記も売り場に戻るのも無しです。その代わり、強迫性障害になる前のようにレシートは1回だけ確認しました。合ってるかどうかがわからないのでレシートを見るほうが不安になって辛かったです。
それを買い物のたびに何度か繰り返して、やっとレシートを見ても「ふーん」で済ませられるようになりました。合ってるかどうかで言えば、たぶん合ってると思うけど間違っていてもいいよという、なんとも曖昧な感覚です。
商品の確認と値段の確認をやめたことで、無駄に買い物に使っていた時間が減りました。買い物かごいっぱいに買い物をできるようになったのも嬉しいです。
余談ですが、先日ご夫婦二人がかりで買い物かご2つ分の商品をレシート確認しているのを見かけました。あんなにたくさんの商品の値段を覚えていられるのかな?
まあ、今では私も買い物かごいっぱいに買ってレシートが間違っていないことはわかるので、かご2つ分でもできるのかもしれませんね。すごいなー。