スマホや携帯電話を拭くのをやめた

曝露反応妨害法を始める前に、もう一つやめたことがあります。それは、外で使ったスマホや携帯電話などを洗浄しないということです。

外出時に持ち歩くものの中で、家の中でも使うものってありますよね。私の場合は、スマホ、携帯電話、眼鏡などです。

誰が触ったかわからない「外のもの」ではありませんが、外にいるときの自分が触り・汚れがついた「外のもの」です。

 

私が外で特に汚いと感じるのは、電車のつり革です。強迫性障害になったきっかけの一つが、電車内で鼻くそをほじっている人を見たことだったので、電車内は恐怖度が高いのです。

スマホはもちろんのこと、そのほかの持ち歩いているものも、つり革などを触った手で・外で触って汚したまま、家で触ることはできませんでした。

家に帰ると、スマホなどを水で濡らした布巾で拭きます。眼鏡を外で使った場合は(使うか使わないか微妙な視力です)、眼鏡を水洗いして眼鏡ケースを拭きます。

汚れが少ないと思えるものから順番に、最低3回ずつ。スマホを3回、携帯電話を3回、眼鏡ケースを3回。特にスマホは外でも家でもよく触るので、3回では済まないことが多かったです。

1度拭いた部分では拭けないため、途中で何回も布巾をゆすぎます。

疲れて帰ってきたのに、いろいろなことに気をつけながら着替えて手洗いをして、さらに洗浄作業をしなければならない。水が冷たいときには、とくにつらい作業でした。

洗浄をしたくなくて、ちょっとした外出にはスマホを置いて行ったり、外ではなるべく眼鏡を使わないといった「回避」をしていました。

 

はっきり言って、水拭きなんて、細菌レベルで考えれば意味がありません。濡らしたことで、かえって菌が増えていたかもしれないくらいです。

除菌ウェットティッシュを使えば除菌もできるし、楽です。

でも、私は強迫性障害になったときに、除菌ウェットティッシュや、アルコールスプレーなどの除菌グッズには、手を出さないと決めていました。

手を出すと、治りづらくなると思ったからです。

冷たい水で布巾を洗いながら、スマホを何度も拭く。手間のかかる洗浄行為をすることで、こんな馬鹿げたことはやめたいという気持ちを、持ち続けていたかったのです。除菌ウェットティッシュでさっと拭いてしまったら、楽だから続けてもいいと思ってしまう気がしました。

正直に言って、ものすごく使いたかったし、欲しかったです。買物に行って、ふと気がつくと除菌ウェットティッシュを眺めていることが、よくありました(笑)

 

そんな葛藤をしながらも、なかなかやめられなかった強迫行為なのですが。

曝露反応妨害法をやると決めて、「やめよう」と思えました。どうせ、治ったらやらないのだから、いま「やめよう」と。

 

外出から帰り、手洗いをしてからスマホに触ります。洗った手が、汚れていく感じがしました。

しばらく別のことをして、またスマホに触るときに、「あ、これ、汚いんだった」と思います。なんだか、ふわふわとした感覚がしました。

汚いんだけれど、さっき触っていて、その手のままいろいろ触って、もう汚れは広がっている。いまさらどうしようもない。

最初のうちは、スマホに触るたびに、いちいち「外でも触った」と思い出しましたが、だんだん薄れていきました。ベッドにスマホを持ち込むときに、また少しひっかかりましたが、考えないようにしました。

 

もういいだろう。がんばったよ、私。外から帰るたびに、冷たい思いをしながらスマホを拭いて。もう、あんなことはしなくていい。

そう思ったら、とても楽な気持ちになりました。

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