トイレ後の手洗いを短くする 5。腕洗いをやめるのに挑戦

今日は思いきって、お風呂場の手洗器だけで、手洗いを終わらせてみました。

朝、1回目のトイレから挑戦。私は、朝はぼーっとしていて「ちゃんと手を洗えたかな?」という確認が出てきやすいので、強迫行為を減らすのには不向きです。

でも今日は、腕洗いをしないで過ごすのを何回か試したかったので、朝からやりました。1日でトイレに行く回数が5~6回ですし、直後に食事をしたりお風呂に入ったりと、違う理由で手洗いができる状況だと試せないので。

 

トイレを済ませて、手洗いを開始。腕が汚いという感覚はだいぶ弱くなっているのですが、手首まで石鹸の泡をつけて洗うので、腕を流さないと石鹸を流せていないような感覚が残ります。

私は何かを洗ったときに、泡をつけた範囲よりも一回り外から流さないと気持ち悪いんです。手洗いの場合は、それが「腕から流す」という行為になっていて、手洗器が小さいために、腕から手に向けて流せないのが気持ち悪い。

反対側の手で手首に水をかけて、なんとか泡のぬるぬる感を流しました。ここで終わりと思うと、いつもより丁寧に流してしまいます。水が冷たいために手が赤くなってきて、つらかったです。

お風呂場の手洗器なのに、ここだけで手洗いを済ませることにも抵抗があります。強迫性障害になってからはトイレ後の手洗いにしか使えなくなっているので、トイレ専用という意識になっているからです。

病前は普通に洗面所ととらえていたので、うがいや洗濯もしていたし、靴を洗うのや下着の予洗いさえもここでしていたんですけれどね。

手洗いの時間は、かえって長くかかっていたかもしれません。

 

手洗器だけでの手洗いを済ませたあと、最初はタオルで拭くことにも抵抗がありました。すぐ横にある台所のシンクに、心惹かれます。

ほのかにただよう石鹸の香りが、充分に流せていないという気持ちを揺さぶります。「手洗い後に石鹸の香りが残るのは、当たり前」。そう自分に言い聞かせました。

タオルで、洗っていない腕の部分までくるむようにして拭きました。洗った部分と洗わない部分を同じタオルで拭くことで、わざとタオルを汚すような気持ちです。

でもまだ、ハンドクリームを塗ることも、手首を机につけることもためらわれます。手がピリピリと乾燥してくるのがわかります。

 

洗ったんだから汚くない。汚くない、大丈夫。

いいえ。

洗えていなくても、大丈夫。汚くても、大丈夫。

もっと簡単な洗い方で、ずっと生きてきたのだから。

 

洗いたいという気持ちを、治りたい、戻りたくないという持ちで必死に抑えました。

20分ほどたってから、ハンドクリームを塗りました。手も、洗っていない部分の腕も、一緒くたにして手で塗りこみました。

トイレに行くためにまくっていた長袖をおろし、手首を机につけて、パソコンを始めました。やはり、じわじわと気持ち悪さが押し寄せてきましたが、1時間くらい経ったところで、ごく弱くなりました。

 

2回目のトイレ。拭いているときに右腕が太ももに触れたような気がしました。でも、「台所でも石鹸を使わず水で流していただけなのだから」と我慢。左手で水をかけて流すだけで済ませました。

3回目のトイレ。お風呂に入る前なので比較にならないかと思いましたが、いままでは、お風呂前にトイレに入るときも、かなり丁寧に手洗いをしていたのが、自分でも驚くほど短く済みました。ざっと予洗いをしたあと、各パーツを5秒ぐらいずつ。爪の中は洗いませんでした。

4回目のトイレ。直後に食器洗いと食事の支度をするため、腕から流してしまいました。でも、腕を流したあとの台所のシンクはざっと流しただけ。シンク内に食器がありましたが、それも、少し丁寧に洗うくらいで済みました。

腕洗いをしているときは、シンクを手洗いに使うので洗う前の食器を置いておけず、最初から調理台におくか、腕を洗う前に調理台に移していたので、進歩です。

5回目のトイレ。少し気持ち悪さは残りますが、だいぶ弱くなってきたのを感じます。手首が赤くなっていて手湿疹が復活するのが怖いので、すぐにハンドクリームを塗りました。トイレに行って帰ってくるまでで8分でした。手洗いの時間は5分くらいでしょうか。

 

一日やってみて、風呂場の手洗器だけの手洗いで、ほぼ大丈夫になったと思います。4回目のあとにシンクを使ったときの感覚で、自分が腕をあまり汚くないと思っていると実感しましたし、5回目のときには気持ち悪さが最初から弱く、すぐに次の動作に移れました。

このままで過ごせますように。

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