東京OCDの会「女子のみの部屋」に参加しました

3/22(日)に、強迫性障害の集まりである東京OCDの会「女子のみの部屋」に参加させていただきました。

東京OCDの会は、強迫性障害の患者さんやご家族のための会で、コミュニケーションの場として月例会を開催しています。

OCDはObsessive Compulsive Disorderの略で、英語で強迫性障害です。

3月は、その月例会に「女子のみの部屋」があるとのこと。

女子部屋は毎月開催されているわけではないので、この機会を逃したら数ヶ月は無いかもしれないと思い、勇気をふりしぼって行ってきました。

※会で聞いたお話やほかの参加者さんのことは他言無用のルールなので書きません。参加を考えられているかたも、安心して参加していただければと思います。

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東京OCDの会の月例会に行く前の私の疑問と答え

  • 名前は本名で参加するの?→仮名(ニックネーム)でも可。ほとんどの人が仮名で自己紹介していた
  • 連絡先(メールアドレスなど)を訊かれるの?→訊かれない
  • 途中退室ありとのことだけれど、遅刻はいいの?→遅刻もOK

私は恋人に強迫性障害だと言っている以外には、このブログでしか病気について話していないので、本名を名乗ることに抵抗がありました。

どうしてもということなら本名でもいいとは考えていましたが、仮名でOKだったのでほっとしました。

遅刻もOKということで、私はこの日、起きられるかという緊張で早く目覚めていたので、次回はもう少しリラックスして行けそうです。

もちろん、せっかく行くのだから最初から参加したいですけれど。

会場に着いて驚いたのは、参加者の人数の多さです。2部屋に分かれていたので詳しくはわかりませんが、4~50人はいたのではないでしょうか。

ご家族の方が多いのにもびっくりしました。本人と家族、半々くらいなのかな?

私は家族に強迫性障害のことは話せていないので、こんな風に親身になってくれる家族がいる患者さんを、羨ましくも思いました。

この日の東京OCDの会の月例会の流れ

  • 受付で参加費300円を払い、初参加の人は会の説明が書かれた資料をもらう
  • 椅子で輪になり、一人ずつ順番に自己紹介をする(1周目)
  • 自分の状況や体験談を話す(2周目)
  • 途中休憩
  • 時間があったので、もう1回ずつ話す(3周目)

毎回同じ流れかはわかりません。話をするのはパスOKで、開催時間は10:00~12:30の2時間半でした。

月例会が終わったあと、希望者はランチ会へ行きました。各自、自分が食べた分のランチ代を支払いました。

ランチ会に行くとトイレがもつか不安だったので、諦めて帰ろうか迷いました。月例会の会場がある10階のトイレは古い感じがしたのと、トイレ全体にドアがついていたので行けなかったのです。

でも、みなさんともっとお話したいと思い、がんばって行くことに。

結果、ランチ会で行った20階のトイレが、入り口にドアもなく綺麗だったので、無事に行けました。不潔恐怖症の人は、20階のトイレがおすすめです。

時間が長くかかってしまうのでためらいましたが、みなさんが「気にしないで行っておいでよ」と言って待ってくださいました。

そうだ、ここにいる人たちはわかってくれているんだと嬉しかったです。

「女子のみの部屋」だからこそ参加できた

もともと、東京OCDの会に参加するということは、まったく考えていませんでした。

けれども今回、女子のみの部屋があると知り、ムクムクと参加したい気持ちが起こりました。

参加を考えていなかったのは、男性もいるから嫌だと思っていたわけではないのに、女子だけと聞いたとたん、すごくハードルが下がり、行きたい!となりました。

私の場合は恐怖対象が排泄物なので、強迫性障害の話=トイレの話になり、男性には話づらいんですね。発症のきっかけが男性だったので、知らない男性に対しては緊張もあります。

女性だけならトイレのことも話せますし、女同士の打ち解けやすさというのも大きいです。

みなさんのお話を伺って、主婦として家事ができない悩みや、妊娠・出産についての悩みなども、女性のみのほうが話やすいと感じました。

月例会でお話するときには緊張しましたが、そのあとのランチ会では、初めてお会いしたとは思えないほど打ち解けてお話することができました。

話している内容は病気のことなのに、楽しいとすら思いました。

次回も、「女子のみの部屋」があるときに参加したいです。

言いっぱなし・聞きっぱなしという原則

会に参加するまでは、「言いっぱなし・聞きっぱなし」というルールがよくわかりませんでした。

話を聞いていれば、疑問や質問が出てくるのは当たり前ですし、そこから話を膨らませるというのが一般的です。

それぞれが「言いっぱなし」なだけで、そこから得られるものはあるのかな?という疑問もありました。

実際に参加してみたら、みなさんのお話を聞くだけで、共感できる部分や参考になる部分がたくさんありました。

たしかにちょっとした質問をしたいこともありますが、それを拾っていては、時間内に納めることは難しいでしょう。

会では、患者の状況が人それぞれであること、専門家以外が適切なアドバイスをすることは難しいことなどから、「言いっぱなし・聞きっぱなし」にしているようです。

意見やアドバイスを言ってしまうと、強迫性障害という病質状、「巻き込み」になる危険性もあります。

私がこのブログにコメント欄を設けていないのも、コメントのやりとりをする余裕が無いというほかに、意見を言われることで自分の治療にゆらぎが出るかもしれないというのもあります。まさしく「言いっぱなし」ですね。

月例会では「言いっぱなし」でも、目の前で頷いていただくだけで、すごく受け入れてもらえている嬉しさがあり、癒やされました。

正直、私は不潔恐怖症なので、「○○は汚くないか?普通はどうなのか?」という質問は、いっぱいしたかったです。

特に、同じ不潔恐怖症の人や克服した人が汚くないと言ってくれれば、これ以上の安心はありません。

でもそうやって安心を得て克服するのは、やはり違うんですよね。ちゃんと自分で答えを出さなくてはいけないんだと思いました。

東京OCDの会に参加した感想

同じ不潔恐怖症の人の話は、まるで自分が話しているようでした。汚いと思っているもの・気にしている点が、共感できることばかりでした。

確認強迫や加害強迫の人もいらっしゃいましたが、私は不潔のほかは確認が少しあるだけなので、「そういうことが気になるのか」と感じました。

逆に、自分の不潔恐怖症も、そうでない人から見れば同じように「なぜそれが気になるの?」というものなんだろうなと思いました。

おもに強迫性障害の悩みを語り合うので静かではありますが、ときにはユーモラスな表現で笑い声が上がることもあり、暗く悲しい雰囲気ばかりではないのも意外でした。

今回、東京OCDの会に参加した理由は、自分で曝露反応妨害法をしてみて、かなり改善されたものの行き詰まりも感じていたからです。これは別で書きますが、反動のように強迫行為が戻っている部分もあります。

ここから先に進むにはどうしたらいいのか、カウンセラーと一緒に認知行動療法をしている人はどうなのか、薬による治療はどうなのかといったことを知りたかった。

それぞれの治療を受けている人に教えていただけて、とても参考になりました。

また参加したいような、次回までには「OCD?ああ、そんな時期もありましたね」くらい治っていたいような、両方の気持ちがあります(笑)

あまり言いたくありませんが、まだ悩みが多いようでしたら、またぜひ参加したいです。

東京OCDの会

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