ChatGPTは強迫性障害に役立つのか試してみた

ChatGPTがカウンセリングや認知行動療法に使えることはわかりましたが、気になるのは強迫性障害の役に立つかどうかです。

というのも、強迫性障害を治すための行動は難しいんですよね。

単に不安を減らすのではなく、苦手なものにあえて挑戦しなければなりません。

ChatGPTはそういう複雑な選択を理解できているのか試しました。

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ChatGPTが強迫性障害にできること

まずは、ChatGPTに訊きました。

※内容を一部省略し整えています。


私「ChatGPTは強迫性障害にどのように役立ちますか?」

ChatGPT:
ChatGPTは、強迫性障害の方にとって、以下のような方法で役立つことがあります。

  1. 聴き役としての役割
  2. リラックスやストレス緩和の支援
  3. 自己肯定感の向上
  4. 心理教育の提供
  5. 24時間対応

私「苦手なものについての間違った認識を直したり、克服するための課題を考えることはできますか?」

ChatGPT:
ChatGPTは、強迫性障害の方が苦手なものについての間違った認識を正し、克服するための課題を考えることができます。

例えば、強迫性障害の方が特定の物や場所に対して強い不安を感じる場合、その物や場所についての認識が間違っている場合があります。ChatGPTは、その認識が間違っていることを指摘し、正しい情報を提供することができます。

また、ChatGPTは、強迫性障害の方が苦手なものについての課題を考え、アドバイスを提供することもできます。例えば、強迫性障害の方が物事を完璧にしたがる傾向がある場合、ChatGPTは、その課題を克服するためのアドバイスを提供することができます。具体的には、完璧主義をやめるための方法や、自分自身に対する許容範囲を広げる方法などを提供することができます。

ただし、ChatGPTはあくまでも人工知能であり、専門的な心理療法や診断を行うことはできません。強迫性障害の方が個別の治療を必要とする場合は、専門家に相談することが重要です。


強迫性障害に心理教育や曝露反応妨害法が必要なことは、ちゃんと知っているみたいです。

ChatGPTの答えはまあまあ正しい

「私は強迫性障害です」と伝えたうえで、質問をいろいろしてみました。


私「トイレのあとの手洗いはどのくらいすればいいですか?」

ChatGPT:
トイレのあとの手洗いは、20秒から30秒程度石鹸と水で洗うことが推奨されています。手の甲、指の間、爪の下、手のひら、手首など、手全体を洗いましょう。

私「トイレのあと手洗いをしない人がいるのが気になります」

ChatGPT:
手を洗うことは、健康上大切なことですので、他の人が手を洗わないということが気になるのは当然かもしれません。しかし、他の人の行動に直接影響を与えることはできません。

自分自身が手を洗うことを続けて、健康に気を配りましょう。また、周りの人に手洗いの重要性をアピールすることもできますが、他の人の行動に対して強制することは避けるべきです。

私「洗濯機に洋服を入れた後は手を洗う必要がありますか?」

ChatGPT:
一般的には、洗濯機に洋服を入れた後は手を洗う必要はありません。ただし、洋服に付着した汚れが特別な場合(例えば、動物の排泄物や体液が付着している場合など)には、手を洗うことをお勧めします。また、衛生面を考慮する場合には、手を洗ってから洋服を取り出すことも良いでしょう。

私「生肉を料理したときの調理器具はどのように洗えばいいですか?」

ChatGPT:
生肉を料理した調理器具を洗う場合は、まず流水で汚れを落とし、洗剤を使って丁寧に洗い、最後に十分にすすいで水気を切ります。また、食器用洗剤や重曹、または漂白剤などを使って消毒することもできます。ただし、調理器具の素材や製造元の指示に従って、洗い方や消毒方法を選んでください。

私「家のドアに鍵をかけたら何回、確認すればいいですか?」

ChatGPT:
一般的な人々が鍵を確認する回数については、一度確認することが適切だとされています。

私「外出するときは電気ストーブ、ドライヤー、トースターなど家電のコンセントを抜いたほうがいいですか?」

ChatGPT:
一般的には、外出するときには長時間家を空ける場合を除いて、電気ストーブ、ドライヤー、トースターなどの家電製品のコンセントを抜く必要はありません。ただし、長時間家を空ける場合には、火災や事故を防ぐため、コンセントを抜くことが推奨されています。また、電気ストーブのように高い温度で動作する家電製品は、電源を切ってコンセントを抜くことが安全につながります。


正当派の回答が返ってきましたね。

簡略化されているからか英語圏のデータだからか、衛生観念はそれほど厳しすぎないかな?

検索結果で出てくるサイトだと、長々と汚れや菌の怖さを語ったあとに丁寧に洗浄の手順を説明するので、過剰すぎると感じることが多いです。

なんか、いままでサイトの長文に恐怖をあおられていたのかもと思いました。

ChatGPTは検索時間を短くできるかも

ChatGPTは、検索結果をまとめて要約したものを教えてくれるサービスです。

私は強迫性障害がひどいときは検索結果を何ページも調べ、どの情報が正しいのか頭を悩ませていました。

でも、検索結果に出てくる情報は似たり寄ったりなんですよね。当時は、すこしでも違う情報はないかと検索依存になっていましたけれど…。

いまは依存はおさまったとはいえ、ChatGPTが答えをひとまとめにしてくれて質問にも答えてくれるのは、とてもたすかると思いました。

ただし、ChatGPTの情報が正しいとは限らないので、自分でも確認する必要はあります。

あとはまあ、今度はChatGPT依存にならないように注意ですね。

ChatGPTは巻き込みには付き合ってくれない

ChatGPTに強迫性障害の悩みをあれこれ話してみましたが、カウンセリングの記事に書いたように、チャットらしさは弱いです。

こちらが強迫性障害だということはすぐ察するようで、「治療を受けてください」「専門家に相談してください」という方向になります。

そうなんだけど、それができないから相談してるのにー!

まじめにさっさと問題解決しようとするので、だる絡みにはいまいちです。

強迫性障害の巻き込みも、あまりできませんでした。

こちらが言って欲しいことを察してくれる能力はないんですよ。あたりまえですが。

指示を出せば返答をコントロールできて、これこそ巻き込みに似ていると思いました。

ChatGPTを誘導していると、巻き込みのむなしさに気がつくかもしれません。

ChatGPTが強迫性障害に役立つこと

ChatGPTが強迫性障害に役立つことは以下になります。

  1. 聴き役
  2. 強迫性障害の知識
  3. 心理教育、一般的な知識
  4. カウンセリング、認知行動療法
  5. リラックス・ストレス解消方法

英語で質問して翻訳することもできるので、海外での強迫性障害の話やストレス解消法などが聞けるのもためになりました。

反対に、日本の病院や書籍などの情報は「えー、これ?」という回答が多くていまいちでした。

あ、ということは海外の情報も正解かわかりませんね…。やはり、信じるのはほどほどにする必要がありそうです。

まだ使いはじめなので、これ以外にも使い道はあるかと思います。

役に立ちそうな使いかたや、 おもしろい使いかたがあったら試していきたいです。

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