『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』の感想。認知行動療法のやり方がざっくりわかる

『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』を読みました。認知行動療法の第一人者と言われている大野裕先生の新刊です。

本のタイトルには認知行動療法と入っていませんが、日常生活での不安を認知行動療法で解消する方法を教えてくれる本でした。

「マンガで~」と言っても、『マンガでやさしくわかる認知行動療法』のように、マンガは少しで文章のページが大部分な本もあります。

『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』は、マンガと文章が半分くらいで簡単に読めました。


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『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』の内容

  • 「また、失敗したらどうしよう…」 そんな心が軽くなる方法を紹介。
  • 心のしくみを知り、考え方を変えることで、不安を解消する。
  • 心のケア(認知行動療法 ※)の第一人者、大野裕による解説。
  • 深呼吸によるリセット法、筋弛緩法、ルーティンなど、テクニックも紹介。

※認知行動療法とは、自分の心をコントロールする方法で、うつ病や統合失調症などの治療に活用されています。本書では、認知行動療法を「不安・モヤモヤ」を解消する方法として紹介します。

目の前の出来事を客観的にとらえ、自分の状態や考え方のクセをつかみ、考え方や行動を変化させます。

【あらすじ】
笹木優子は、ちょっとしたことでクヨクヨする性格。30代になり、リーダーを任されるがうまくいかず、不安をもつように。

「自分は期待に応えられないダメな人間」と自らレッテルを張り、「会社に行きたくないなぁ」と思っていたところ、(架空の)不安解消アプリ「OHNO」の存在を知る。

“考え方を少し変えるだけで、あなたの心は軽くなる。”アプリ内にはガイド的キャラ「OHNO」が登場し、認知行動療法に基づいた不安解消のヒントをくれる。

マンガの主人公が働く女性なので、仕事をしている人のほうが共感できるでしょう。

残念なのは、マンガに出てくるアプリが実在しないこと!最後にアプリの紹介があるに違いないと期待していたので、がっかりしてしまいました(笑)

考えてみれば、実在のアプリだったら最初にアプリ名などの説明がありますよね。アプリは将来的に実現しそうなので期待大です!

『マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法』の感想

マンガが多くて気軽に読めましたし、文章の部分も読みやすかったです。

「不安のメリット」「危険を過大評価」「不安の回避」などは、治療に向き合えないときにも参考になります。

不安はすっきり解消しようとするのではなく、不安との付きあい方を覚えることで不安に強くなれるのですよね。

私もそうでしたが、認知行動療法にしても、難しそうとか変わるのが怖いなどの不安で手を出せない人も多いと思います。

そういう時にも、難しく考えずに認知行動療法がどういうものかを知るきっかけになる本じゃないかと思いました。

病気までいかない不安を感じている人にはもちろん良いのですが、うつ病や不安障害で悩んでいる人も、このくらい簡単な本から入ったほうがいいのかもしれません。

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