強迫性障害*不潔恐怖症を治すまで -ブログ

強迫性障害の不潔恐怖症(潔癖症)を自分で治すまでのブログ。普通の生活を取り戻すためにもがき中

鈴木明子さんの摂食障害体験談に励まされた

   


フィギュアスケート五輪元日本代表の鈴木明子さんのインタビュー記事を読みました。上中下の3本です。

フィギュアスケート五輪元日本代表の鈴木明子さんに聞く

鈴木明子さん 体験から語る「摂食障害の本当の怖さ」

鈴木明子さん 目標の先をイメージして苦難乗り越えた

鈴木明子さん 「足るを知る」で五輪への不安を払拭

18歳のときに摂食障害を患った鈴木明子さん。160cmで48kgから32kgまで体重が落ちてしまったそうです。

なぜ摂食障害になったのか、どうやって病気を乗り越えたのか、当時の心情とともに語られていました。

摂食障害と強迫性障害は強迫症状がみられるという共通点があり、同じ「強迫スペクトラム障害」とされています。

鈴木明子さんの体験談の中にも、強迫性障害を治すためにも役立つ言葉がありました。

鈴木明子さんが摂食障害になった理由は承認欲求と完璧主義

鈴木さんは15歳で全日本フィギュアスケート選手権4位となり、18歳で一人暮らしを始めて、20歳のときに迎えるトリノ五輪を目指していたとのこと。

オリンピック出場を目指すというのは素敵な夢であると同時に、たいへんなプレッシャーでもあったでしょう。

「自分次第ですべてダメになってしまう」といった、自由であるがゆえの強い責任感を覚えてしまったのです。

<中略>

理想の生活から乖離(かいり)した現実に、「日常生活や食生活すら自分でコントロールできない……」という劣等感を抱えてしまいました。

一人暮らし開始という生活の変化をきっかけに、自己管理の責任感が大きくのしかかってしまったそうです。

強迫性障害も、一人暮らし、結婚、出産など、ライフイベントが発症のきっかけになることが多いですよね。

責任の範疇を大きくとらえすぎてしまい、コントロールできないものまで思い通りにしようとして、できなくて苦しむ。それが病気の始まりなのかもしれません。

「スケートを上達させる」といった本来の目標を再認識できればよかったのですが、いつの間にか目標が「体重を管理したい」にすり替わってしまった。

<中略>

スケートは試合に出場しないと結果が分かりませんが、数字ですぐに結果が分かる「体重」に、どんどん執着していきました。

成果につながるかわからない不安から、わかりやすい結果に依存してしまうのですね。

これって、強迫性障害にもあるのではないかと思います。

本来やるべきことで達成感を得られずにいると、不安を解消するために強迫行為をしてしまう。

やりたくないのにやってしまうのはメリットがあるからです。摂食障害は達成感、強迫性障害は安心感。

ただ、摂食障害も強迫性障害も渦中にいるときはメリットが巧妙に隠れてしまい、自分でもわからないように思います。

具体的な目標が治療のモチベーションになる

鈴木さんは治ったあとの目標が、病気を治したいという原動力になったそうです。

どの病気にもいえることですが、症状が重ければ重いほど、「ただ治す」ことが目的では頑張る気力が続かないし、つらい闘病生活を乗り切るのは難しい。

<中略>

周りに「学校もスケートもやめて、とにかくこの病気を治しましょう」と言われても、「治ったところで、私はその先何を目標に生きていくの?」と思ってしまった。

重症になると、本人もまわりも「とにかく治して、そのあとのことはそれから考えればいい」としてしまいます。

最初のうちは、ただ生きていればいいという承認も必要です。

でも、それだけでは治療のモチベーションが上がりづらくもあります。

長期的には、病気を治したらこうしたい!という具体的な目標があるからこそ、がんばれるのです。

それはなにも、トップアスリートのように大きな夢でなくてもいい。

私の場合は働いて自立した生活をして、人生を楽しむことでした。

「最も輝いていた、スケートをしている頃の自分になるために今具体的にできることは、ご飯を食べること」だと思えるようになり、「もう一度滑っている姿を見せて、母や応援してくれた人たちにも喜んでほしい」といった前向きなイメージを描けるようになりました。

鈴木さんのようにトップクラスの実力がありながら、闘病中という現状を受け入れるのはつらかったでしょう。

そんな中で空回りせず、今の自分にできることを見つめて実行に移せたのは素晴らしいですね。

私の場合トレーニングという意識ではなく、「何のために病気を治すのかな」と自問自答したのです。結果的に、イメージトレーニングのようなことをしていた。おかげで、「治したい!」という能動的な強い思いにつながり、原動力となりました。

イメージトレーニング、大事です。

私は強迫性障害になってから、病前の自分に戻りたいと強く願っていました。一見、うしろ向きなようですが、それは「治った自分」の理想の姿でした。

こう書くと自分大好きみたいですが、目指す姿がはっきりとしていたのはよかったと思います。

今の状態でのベストを尽くす

鈴木さんが弱音を吐いたときに、お母様から言われた言葉も印象的でした。

「今できる最大限のことをやればいいじゃない。調子のいいときのベストではなく、今の状態でのベストを尽くしなさい」

短期的な目標を考えるときには大切なことですね。

特に「調子のいいときのベストではなく」というところは、ずしんと響きました。

私なんて、まだ達成したこともない理想の自分でのベストを描いてしまうことすらあります。

今できることは何かと考えても、1週間、1か月と中期的なことを考えてしまいがちです。

そうではなくて、今日、いますぐできることは何かを考えたいです。

 

今回のインタビューで心に残ったのは、鈴木さんは1年で摂食障害を治したものの、お肉を食べられるようになるまでは3年かかったということ。

私も最後の強迫行為をやめられるまで3年かかり、そんな自分を責めていました。もっと早く治せたんじゃないか、がんばれたんじゃないかと考えてしまいました。

でも、鈴木さんでも3年かかったことを知り、時間がかかるのは仕方がないことだったんだと思えました。

印象的な大きな目と豊かな表現力で、魅力的なスケートを見せてくれた鈴木さん。

摂食障害を克服したお話もとても励みになりました。ありがとうございました。

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