ChatGPTで不安階層表を作る方法

前回、ChatGPTが強迫性障害にどのように活用できるのか調べました。

悩み相談や心理教育ができるのは心強いですが、やはり強迫性障害の治療の中心になるのは曝露反応妨害法です。

なので今回は、ChatGPTで曝露反応妨害法の課題と不安階層表を作ってみました。

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ChatGPTに曝露反応妨害法の課題を出してもらう

ChatGPTに曝露反応妨害法の課題を出してもらいます。

多めに頼んでおいて、その中から選ぶことにします。


私:
認知行動療法の専門家のように答えてください。「汚れが怖い」強迫性障害のために、曝露反応妨害法の不安階層表を作ってください。まず、以下の5つに対してそれぞれ5つの課題を考えてください。

  • トイレ
  • 掃除
  • 洗濯
  • 料理
  • 物に触る

ChatGPT:
「汚れが怖い」強迫性障害に対する曝露反応妨害法の不安階層表を作成するために、以下の5つの対象について、それぞれ5つの課題を考えます。

1.トイレ

  • トイレに触れる
  • トイレットペーパーに触れる
  • 便器に座る
  • 便器のフタを開ける
  • 便器のフタを閉める

2.掃除

  • 掃除機を使う
  • ほうきやちりとりを使う
  • モップを使う
  • 部屋の隅やすき間を掃除する
  • 風呂場の掃除をする

3.洗濯

  • 汚れた衣服を触る
  • 洗濯機に衣服を入れる
  • 洗剤を取り出す
  • 水を入れる
  • 洗濯機のボタンを押す

4.料理

  • 食材に触る
  • 包丁やまな板を使う
  • キッチン用品を使う
  • 手洗いをする
  • 調味料を加える

5.物に触る

  • ドアノブに触る
  • 電車のつり革に触る
  • 電車の座席に触る
  • テーブルや机の表面に触る
  • 手すりに触る

以上のような不安階層表を作成することで、クライアントは徐々にそれぞれの課題に直面することができます。クライアントは、最初に比較的低いレベルの課題から始め、徐々に高レベルの課題に進んでいきます。

これにより、クライアントは自分自身の能力を徐々に高め、最終的には恐怖や不安に対処するために必要なスキルを習得することができます。


上記は使えそうな課題が出てきた例ですが、間違った課題が混じることもあります。

たとえばトイレの課題で以下のようになったり。

  1. トイレに座る
  2. トイレットペーパーを使う
  3. トイレットペーパーを何枚も使う
  4. トイレットペーパーを使用してもまだ汚れているように感じる
  5. 手を洗う

1と2はいいとして、3と5は強迫行為だし、4は患者のお気持ちになっちゃってますね。

課題を選んで不安階層表にまとめてもらう

次に、課題を10個選んで表形式にしてもらいました。

「不安階層表にしてください」だと箇条書きなので、「表形式」と指定しました。


私:
以下の10個を「対象、課題、不安度」の3列で表形式にしてください。

  • 便器のフタに触れる:90
  • 便器に触れる:100
  • 掃除機を使う:50
  • 部屋の隅やすき間を掃除する:60
  • 洗濯機に衣服を入れる:40
  • 洗濯機のボタンを押す:30
  • 食材に触る:70
  • 包丁やまな板を使う:20
  • 電車のつり革に触る:80
  • テーブルや机の表面に触る :10

ChatGPT:

対象課題不安度
トイレ便器に触れる100
トイレ便器のフタに触れる90
電車のつり革に触る80
料理食材に触る70
掃除部屋の隅やすき間を掃除する60
掃除掃除機を使う50
洗濯洗濯機に衣服を入れる40
洗濯洗濯機のボタンを押す30
料理 包丁やまな板を使う20
テーブルや机の表面に触る10

できあがり。綺麗な表にしてくれました。

わざわざ言わなくても、数字が不安度だと理解しているのがすごいです。

ちなみに、この表をブログに貼る用のHTMLにもしてくれました。

ChatGPTに相談しながら作ることもできる

ChatGPTにいきなり課題例を出してもらうのではなく、相談しながら課題を考えてもらうこともできます。

「曝露反応妨害法の不安階層表を作りたいので手伝ってください」などと話しかけると、何で悩んでいるのかなどを質問してきてくれます。

ChatGPTからの不安階層表への注意

不安階層表を作っていると、ChatGPTにちょいちょい注意をされたので書いておきます。


ChatGPT:
不安階層表を作成する際の注意点についていくつか挙げてみます。

1.自分で作成した不安階層表は必ず専門家に見せる

不安階層表は、自分自身の問題についての認知を促すためのものであり、自己診断や自己治療には利用しないようにしましょう。必ず専門家に見せて、アドバイスを受けるようにしましょう。

2.不安階層表は簡単に更新できるようにしておく

不安階層表は時間の経過とともに変化することがあります。新しい不安や悩みが出てきた場合に、追加できるようにしたり、既存の不安項目の修正や削除ができるようにしておくと良いでしょう。

3.不安階層表を作成するときは集中して取り組む

不安階層表を作成するときは、集中して取り組むことが重要です。落ち着いた場所で作業し、周囲の音や物事に気を散らされないように注意しましょう。

4.不安階層表を作成する際には、自分に正直であることが大切

不安階層表を作成する際には、自分自身に正直であることが大切です。自分が本当に感じていることを素直に書き出し、問題や課題を客観的に見つめることが必要です。


……だそうです。しっかりしてますね。

まあでも、曝露反応妨害法をするとしたらどんな課題に取り組むのか、知っておくだけでもいいと思います。

実は、曝露の課題制作ではBingチャットのほうが優秀っぽかったんですよね。

現在は制限が厳しくなっているので使いづらいですが、そちらもまた試したいです。

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