認知行動療法の本でベストセラーや売れ筋ランキング上位の本を読んだ感想と、おすすめの本をまとめました。
うつ病や不安障害の患者さんはもちろん、悩んでいる人、ストレスやメンタルケアに興味がある人にも読みやすい一般書を中心にご紹介します。
心理士やカウンセラーなど専門職を目指す人にも、入門書やワークブック選びの参考になるかと思います。
※新しく良い本を見つけたら更新しています。
認知行動療法の人気の本
掲載している認知行動療法の人気の本リストです。クリックするとページ内の紹介文に移動します。
- 今日から使える 認知行動療法
- マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法
- マンガでやさしくわかる認知行動療法
- 心がスッと軽くなる 認知行動療法ノート
- セルフケアの道具箱
- 認知行動療法で「なりたい自分」になる
- 図解 やさしくわかる認知行動療法
- マンガでわかる認知行動療法
- ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1・2
- 心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方
- 幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
- 自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1・2
マンガでわかる認知行動療法のおすすめ本
1.今日から使える 認知行動療法
認知行動療法を知りたいとき、最初の1冊におすすめなのは『今日から使える 認知行動療法』です。
各章の最初にマンガが入っていて、仕事や人間関係で悩む女性が認知行動療法を受けて成長するストーリーです。
認知行動療法がどういうものかわかりやすいとともに、文章に入りやすくなっています。
本文も図やイラストが豊富で飽きずに読めました。
取り外しできる別冊ワークブック付きで実践もしやすいです。
認知行動療法を自分でやりながら、しっかり理解もしたい人に向いています。
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2.マンガでわかる心の不安・モヤモヤを解消する方法
マンガでわかる系はいくつかありますが、「マンガでわかる~」というタイトルに一番ふさわしいのはこの本です。こちらも大野裕先生。
マンガは読みやすく絵柄もかわいいです。マンガと文章が半々くらい。
「自分はダメな人間」と思っている30代女性が、認知行動療法アプリに助けられながら不安を解消していきます。
本を読むのが苦手な人や、認知行動療法ってどういうもの?という疑問の答えを、さらっと簡単に知りたい人におすすめです。
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3.マンガでやさしくわかる認知行動療法
マンガは読みやすく絵柄も猫のキャラもかわいいのですが、主人公の職業は広告代理店とやや共感しにくいです。
ページ数はマンガが1/4、文章が3/4くらい。本文の文字はやや小さめで文章も固い感じ。
「マンガで~」というタイトルから想像するほどには、楽に読めないです。内容は悪くはないものの、簡単に読めるという期待からははずれています。
とりあえずマンガだけ読んで、認知行動療法がどういうものかをざっくり知りたい人にはいいかもしれません。
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認知行動療法を自分でやるためのおすすめ本
4.心がスッと軽くなる 認知行動療法ノート
ノートのように薄い、認知行動療法を実践するためのセルフワークブックです。ワークブックの中ではこれが一番簡単です。
かわいいイラストで読みやすいデザイン。専門用語をあまり使わずに、やさしく解説されています。
認知行動療法を学ぶのではなく、自分でやってみたい人におすすめです。
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5.セルフケアの道具
カウンセリングを受けられない人のためのセルフケアの本で、100個の多彩なワークが紹介されています。
考え方を広げる「コラム法」だけでなく、マインドフルネスやスキーマ療法などいろいろな認知行動療法に触れられるのがいいですね。
100個というと多いようですが、ほとんどがイラストを入れて1~2ページ。本文だけなら半ページほどのワークも多く、文字量に圧倒されることはありません。
認知行動療法の本は1冊をとおしてやる形の本が多いですが、この本は目次を見て気になるページを試せます。
コラム法が合わない人や集中力がなくなっている人にも向いています。
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6.認知行動療法で「なりたい自分」になる
著者は公認心理師・臨床心理士の高井祐子先生。コラム法を中心にした王道的な本。
本のデザインもイラストも、おだやかな色づかいでかわいらしい雰囲気。
とても読みやすく、読みものとしてもすっとはいってきます。
書きこむ部分もあり、自分で認知行動療法をやってみることもできます。
認知行動療法を学びたい人へのおすすめ本
7.図解 やさしくわかる認知行動療法
認知行動療法がどのような治療法なのかと、おもな技法の種類や治療の流れが書いてあります。
治療者向けも意識されているっぽく、100%患者向けではないかなと感じました。
良い本ですが、サイズが大きいことと、患者向けとしては『今日から使える 認知行動療法』が出たので、あえて読む必要はないと思います。
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8.マンガでわかる認知行動療法
看護師、保健師、介護士、カウンセラー、教師など、支援者に向けた入門書です。
認知行動療法の大切なポイントがしっかり書かれているので、理解を深められる1冊になっています。
マンガはあくまでも導入という感じですが、現場の雰囲気は伝わるかと。
本文も図やイラストが豊富で読みやすいです。
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9.ケアする人も楽になる 認知行動療法入門 BOOK1・2
『ケアする人も~』というとおり、看護師さんを例として書かれている本です。
認知行動療法が事例にそって解説されますが、医療業界で働く人以外にはちょっとはいりこみづらいかも。
BOOK1・BOOK2の2冊組みというところもハードルが高いですね。
認知行動療法の教科書的な本としては、イラストや図が多めで読みやすいです。
最初から深く学びたい人におすすめです。
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第三世代の認知行動療法のおすすめ本
10.心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方
マインドフルネスとは「いまこの瞬間に意識を向ける」技法ですが、テクニックを習得するのではなく、日常の中でマインドフルネスに過ごす方法が書かれています。
うつ病や不安障害の人はもちろん病気でない人でも、忙しい毎日の息の抜き方がつかめると思います。
イラストもかわいらしく、プレゼントにもぴったりですね。
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11.幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない
第三世代の認知行動療法と言われているACT(アクト=アクセプタンス&コミットメント・セラピー)の本です。
認知行動療法というとコラム法が有名ですが、認知行動療法にはさまざまな技法があります。
ACTは新しい技法のひとつで、「目標に向かっての効果的な行動」を目指します。
マインドフルネスの要素も含まれていて、行動療法の要素が強いですね。
翻訳書で文字もやや小さめのため、読書好きな人でないと読みづらいかもしれません。
認知行動療法にじっくり取り組みたいなら読んでおきたい本です。
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12.自分でできるスキーマ療法ワークブック Book 1・2
スキーマ療法の本。
スキーマ療法はおもに、一般的な認知行動療法であるコラム法だけでは解決できないケースで使われます。
認知行動療法が合わなかった!という人に知って欲しいので、どーうしてもなにか1冊ご紹介したいのですが…。手ごろな本がなくて迷いました。
「自分でできる」とはいえ2冊組なので、じっくりと取り組む必要があります。
それでも、コラム法だけではどうにもならないと感じたら、スキーマ療法にも触れてみて欲しいです。
『セルフケアの道具箱』にもスキーマ療法が載っているので、読書が苦手な人はこちらでも。
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認知行動療法のおすすめ本まとめ
認知行動療法の本で最初の1冊におすすめなのは『今日から使える 認知行動療法』。
マンガがはいっていますし、図やイラストが豊富で本文もわかりやすく、別冊ワークブック付き。
一般的なカウンセリングでおこなわれる認知行動療法を、ストーリーにそって体験できます。
認知行動療法をやりたい人・学びたい人の両方におすすめできる本です。
読むよりやりたい、あるいは本を読むのが苦手なら『心がスッと軽くなる 認知行動療法ノート』。
文字が少なく、薄くて親しみやすいです。
『今日から~』と『心がスッと』は似ているので、どちらか1冊でだいじょうぶです。
じっくり取り組むのではなくパラパラと読むには『セルフケアの道具箱』。
考え方を広げるコラム法だけでなく、マインドフルネスやスキーマ療法などいろいろな認知行動療法に触れられます。2冊目としてもいいですね。
トラウマやPTSDなど根本的な生きづらさがあり、コラム法が合わない人にもおすすめです。
目的によって最適な本は変わりますので、ご自分に合う本を見つけていただければと思います。
認知行動療法の本を選ぶときの参考になりましたら嬉しいです。
いままでに読んだ認知行動療法の本の感想はこちら。
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