「膝に触る」「外出着のまま家の中で過ごす」をやりました。
曝露反応妨害法4日目の不安階層表
行動 | 不安尺度 |
外出着のまま家の中で過ごす | 70 |
膝に触る | 60 |
膝に触る
3日目に「膝に触る」に対して強い抵抗を感じてできなかったので、土日の間も、服の上から触って練習をしました。と言っても、外で過ごしていたので、強迫観念はゆるめです。
4日目に、自宅で、まずは服の上から膝に触りました。手を洗いたくなりますが、そのまま我慢して聖域に広げました。
膝は、私の中ではトイレの汚れがついているため、触るのが怖いです。その意識は、変えられていません。
でも、触れるようになりたい。
そのためには、「本当は汚くないから触る」や「大丈夫だから触る」というのは無理で、「触れるようになりたいから触る」しかない。
ズボンの裾をまくって、膝を出して、触りました。強迫性障害になってから、お風呂で洗うときにしか触っていません。ひさしぶりの感触です。
すべすべして、膝をつく部分がカサカサして、なつかしい気持ちになりました。病前は、このカサカサを気にして、ハンドクリームと同じくらい頻繁に、膝にもクリームを塗っていたのです。もちろん、触ったあとで手洗いはしていませんでした。
膝は、怖くない。汚くない。
ところが、その手を聖域に広げようとすると、ものすごく抵抗があります。
トイレの汚れをつけてしまっていいの?あとで後悔して、洗ったり拭いたりすることにならない?
胸の前で、手術前の医者のように持ちあげた手を、どこにもおくことができません。
今日も、できないままで終わるのは嫌だ。
最初の、怖さのピークが少し下がったところで、膝にズボンをかけて、服の上からもう一度、膝を触りました。服の表にも、膝の汚れをつけたことになります。
涙が出て、膝にこぼれ落ちました。
怖いのと、なんでこんな苦労をしているんだろうという情けない気持ちとで、しばらく膝を抱えて泣きました。
感情が高ぶって疲れたので、そのまま横になって少し休みました。
気持ちが落ちついてから起きあがり、汚れタオルに汚れをつけました。
怖いけれど、触れるようになりたいから、手は洗わない。怖さを直視したくなくて考えないようにしている、無心のような、諦めのような気持ちでした。
体やパソコンといった聖域にも広げ、そのあとも、数時間ごとに膝に触るようにしました。
触れなくてもいいのかなという気持ちも、まだ残っています。
けれども、触れなかったら膝を出した服も着れないので、やっぱり不自由だと思うんですよね。
なんとか慣れて、平気になりたいです。
外出着のまま家の中で過ごす
「外出着のまま家の中で過ごす」は、わりと順調にできました。靴下だけは、履き替えてしまいました。
最初は「うーん、やっちゃっていいのかな」とためらいましたが、えいっとパソコン机に座ると、あっけなかったです。
外出着の袖がパソコン机に触れている!とか、外の椅子に座ったお尻で家の椅子に座ってしまった!とかは、思いましたけれどね。
外で触ったスマホを、パソコン机はもちろん、あちこちに置いていたので、すでに汚れがまぶされていた感覚で、楽にできたのかもしれません。
やってみるまでは、私はもう、外出着で家の中で過ごすことは、ないんじゃないかと思っていました。貫きとおそうと思えば、とおせることですし、そういう人もいっぱいいます。
けれども、彼の家や実家では外出着のまま過ごして、好きなタイミングで部屋着に着替えていることを考えると、窮屈です。自分が人のうちを汚すのは平気で、自分のうちは守りたいというのも身勝手ですよね。
外出着のまま部屋にいたくないということは、外出着を着ている人を家に入れたくないということにもなります。それも不自由さが高いです。
私はもともと、外出着のままで家で過ごすことは少なく、帰宅するとすぐに部屋着に着替えていました。ただ、それは汚いからではなく、楽だからです。
ゴミ捨てやコンビニに行くときは、部屋着の上に上着を着る程度で出たりと、部屋着と外出着を明確に分けてもいませんでした。
なのに、強迫性障害になってから、「少しでも外に出たら、絶対に着替えなくてはならない」になってしまったのが、苦痛でした。
部屋着で近所に出て、帰ってきてからもそのままというのも、やりたいです。たぶんもう、できるんじゃないかな?
その他。トイレの壁や床は大丈夫になったかも?
外の汚れに慣れてきて、直接的なトイレの汚れ以外には、寛容になってきた気がします。
例えば、恋人の家でトイレに行ったときに、まくっていたズボンの裾が落ちてしまい、床に触れてしまったのですが、「あー」と思う程度で流して、着替えずにすませました。
トイレの壁にも、わりとしっかりと腕をぶつけてしまいました。それも「あー」と思って、腕は洗いませんでした。洗いづらい部分をぶつけたので、面倒くさかったのです。
自分の家ならわかるのですが、彼の家でこれで済んだことが、自分でもびっくりでした。
彼は男性なので、気をつけていても、トイレの床や壁に飛び散りがあると思うんですよね。まめに掃除しているようにも見えないので、申し訳ないけれど、床や壁はうちのトイレよりも恐怖度が高いです。
2ヶ月くらい前だったかな。彼の家の便器の蓋に、服の肘がついてしまい、半べそをかいてトイレから出てきたこともありました。服は着替えました。
いま同じ状況になったら…、「うー」くらいで済むかも?(笑)
曝露反応妨害法4日目をやった感想
「膝に触る」がとても辛く、不安階層表で上位の「外出着のまま家の中で過ごす」は楽にできて、ギャップを感じました。
できるようにならなくていい!と、不安階層表に入れていないものも、やってみたら平気だったりするのでしょうか。それはまた、一区切りついたら考えたいです。
いままでに克服した、足・中古本・バッグは、定期的に触るようにしています。まだ少しドキドキしますが、最初に触ったときと比べると、かなり不安が小さくなりました。
手洗いありで曝露反応妨害法をやるのは、気持ち的には楽でも、しばらく手洗いをしなくていい時間を確保するのが大変です。1回につき、最低1時間は時間を取るようにしています。
日常では、最低限でもかなり手洗いをしているのですね。トイレ・外出後・食事前のほかに、料理、食器洗い、洗濯、掃除、ゴミ捨て、歯磨き、などなど。
一人暮らしでもこれだけあるのだから、主婦の人などは、家事をしながら曝露反応妨害法をやるのは、かなり難しいのではないかと思いました。
5日目は、「入浴後の腰・太ももに触る」「服の上から腰・太ももに触る」をやります。