強迫性障害になってから、入れるトイレが限られていました。しかし、とうとう私の中で難易度が高い公園のトイレに入れました。
強迫性障害で限られたトイレにしか入れなかった
私の場合は不潔恐怖でもトイレ自体が汚いという恐怖は軽く、綺麗なトイレへのこだわりは小さめです。
きちんと掃除がされていそうなら大丈夫で、それよりも「入ったことがあるトイレ」「手洗いがゆっくりできるトイレ」を選んでいました。
最近では外での手洗い時間も短くなり、あまりトイレを選ばなくなりました。
そんな中でも汚いイメージが強くて避けていたのが、コンビニなどの男女共用トイレと駅や公園のトイレです。
男女共用だと男性が用を足したあと尿が床に飛んでいる気がするし、駅や公園のトイレは掃除が行き届いていない気がするからです。
コンビニや公園のトイレは避けていた
強迫性障害になったあとでポケモンGOを始め、公園に行く回数は増えていました。
でも、公園に行くときには事前にトイレに行ったり水分摂取を控えたり、近くの入れそうなトイレをチェックしていて、公園のトイレは回避していました。
最近になって、公園にはこれからも行くだろうし、入れるようになったほうがいいと考えてはいましたが、恐怖度が高くて挑戦できませんでした。
また、公園だけでなく、近所を移動しているときには家に寄ってトイレを済ませるという回避もしていました。
普通はトイレなんて行った先のお店や公園で入ればいいし、移動途中でもコンビニで飲み物でも買って借りればいいのですが、できなかったのです。
公園のトイレに入れた
その日は、恋人が運転する車でポケモンGOのレイドバトルをしに公園に行き、着いた途端にトイレに行きたくなりました。
レイドバトルというのは、街中にあるポケモンGOが設定した「ジム」に決まった時間に集まって、ほかのプレイヤーと一緒にポケモンを倒す、ゲーム内のミニゲームみたいなものです。
うちから近い公園だったので、あー、家に寄ってもらえばよかったと思いました。
開始まではあと5分ほどある。トイレに行きたい。家に帰ってもらったらレイドバトルはできない。
どうしようか迷いながら、彼に「トイレに行きたい」と言ったところ、「えっ、家に帰る?」と訊かれました。
トイレに行ったらレイドバトルはできなくなります。私の強迫性障害に付き合わされるのに慣れてくれていて、申し訳ない…。
しかし、家に帰ってもいいと言われたことで、逆に公園のトイレに入ろうという気持ちになりました。
彼が私を思いやってくれるのだから、私も彼に負担をかけたくないと思ったのです。
公園のトイレに入った感想
思ったよりも汚くて、思ったよりも綺麗という感じでしたね(笑)
想像よりも古びていたけれど、最低限の掃除はされている様子だったと言いましょうか。
隣で手洗いをしていた女性が、もしかしたらホームレスかな?という容貌だったので少し動揺しました。
他人との便座の共有はあまり気にしない私ですが、現実に不潔っぽい人を見かけると、こういう人とも共有していることに不安は感じます。
でも、ホームレスの人たちだって別に公園のトイレだけを使っているわけではないし、私がいつも使うトイレにも入っているかもしれません。
もうすでに、いつも汚れているのだと考えました。
トイレと手洗いは過剰な強迫行為が出ることもなく終わりました。
公園のトイレに入ったのはわりと一大事で、翌日まで「公園のトイレに入ったなあ…」「入ってよかったんだろうか?」と思い返しました。
こういう考えはまだ頭に浮かんでしまいますが、これで今後も入れるようになったと思います。
私の中で強迫性障害の重大性が薄れてきた
ポケモンGOに夢中だからトイレに入れたようですが、そうではありません。
ポケモンGOを楽しんでいても、そこまで重視しているわけではないです。できなくても構いませんでした。
前回の記事のライブのように特別なイベントではなく、ごく小さなことでも、強迫性障害より優先させられるようになったと感じました。