生肉への恐怖が下がったので、ハンバーグを作ってみました。が、予想外の展開になって疲れました。
恋人にハンバーグを食べたいと言われた
恋人とスーパーで買い物をしていたら、ひき肉が安くなっていました。私が買おうかと立ち止まったら、彼が「ひき肉か。ハンバーグ食べたいなあ」と言いました。
彼は、私が強迫性障害になってから生肉に触りたがらないことは知っています。なので、ここ数年ハンバーグを作って欲しいと言われたことはありませんでした。
うっかりしたのか、それとも私が再び料理をするようになったので言ってみたのかはわかりません。
私がどうしようか考え込んで黙っていると、彼は「ハンバーグじゃなくてもいいよ。なんでもいい」と言いました。
うーん、でも、そろそろハンバーグも作れるようにならないとと思っていたし、作ってみようかな?
宣言すると自分の中でプレッシャーになってしまいそうなので、こっそりと決意して、ひき肉を買い物かごに入れました。
手を汚さずにハンバーグを作ろうとして失敗した
料理を再開したと言っても、まだお肉をガンガン触ったりするのは避けています。なので、手を汚さずにビニール袋の中でこねる方法にしました。
ちなみに私は病前はそこそこ料理をしていて、ハンバーグを作るのもけっこう好きだったんですよ。もちろん素手で作っていました。まさかこの私がビニール袋でハンバーグをこねることになろうとは。
情けなく思いつつも、2重にしたビニール袋にハンバーグの材料を入れました。最初は手が汚れなくて便利だと思っていたのですが、なかなか材料が混ざってくれません。
一生懸命にこねて、あともうちょっと…というときに袋が破れました。あー、ダメかあと思って、ジップロックに入れなおしました。
再びこねようとしたとたんに、ジップロックの継ぎ目がバリっと破れました。ジップロックは分厚いので1枚で大丈夫だろうと、2重にしていなかった…。
なんだかもう面倒くさくなって、結局、ボウルにタネを移して素手でこねました!
数年ぶりにひき肉を素手でこねる感触。
ドキドキはしましたが、想像していたよりも気持ち悪くなく、汚れるという意識も大きい不安もなく、あー、こんな感じだった、懐かしいなと思いながらこねました。
後片づけと手洗いは少し大変だった
後片付けは少し手こずりました。というのも、普段はお肉に触っても片手しか触らないようにしていて、もう片方の手で水道の蛇口をひねったり食器用洗剤を出して洗っています。
が、ハンバーグは成形するのに両手を使うので、両手が汚れるのですよ。
肘でレバーハンドルを回して、ぬるま湯でざっと手の汚れを落としました。お肉の脂がついた手で食器用洗剤のボトルを持つのが苦痛でした。
食器用洗剤で手を洗い、脂でギトギトになったボウルを手で予洗いしました。なかなか脂が落ちなくて3回洗いました。
そのあとまた手を洗い、食器用洗剤のボトルを洗い、シンクの中も洗剤で洗い、最後に手洗いを2回しました。
それからやっとハンバーグを焼いて、できあがったときには予定時間を30分過ぎていました。たった4個のハンバーグに、こんなに手こずる自分が悲しくなりました。
そこまでひどく洗浄行為をしてしまったわけではなく。
ビニール袋を使ったためにこねるのに時間がかかったり、ビニール袋→ジップロック→ボウルと移した手間もあります。最初から素手でこねていたら、そこまで時間はかからなかったでしょう。
彼は「あっ、ハンバーグだ!」と喜んでくれました。が、私はろくに口もきけないくらい疲れてしまいました。
でも、やっぱり家で作るハンバーグはおいしかったので、また作りたいです。次回は最初から素手にします…。