コロナウイルスの流行を抑えるための自粛生活が続き、疲れてきましたね。
家族や友達で危機感がない人にストレスを感じたり、価値観の違いにとまどっている人も多いのではないでしょうか。
特に、通勤している夫と自宅にいる妻といった夫婦間や、年代の違う親子間では、危機意識や衛生観念に違いが出てしまいがち。
少しでもストレスを減らせるよう、人間関係に役立つ本をまとめました。
「同じことで毎日のように喧嘩をしたくない」「なにかを変えて楽になりたい」という人におすすめです。
聴く・伝える・共感する技術 便利帖
介護・医療業界で働く専門職の人に向けた本ですが、コミュニケーションに悩むすべての人に役立ちます。
話の聞き方・伝え方・共感の仕方など、心理学をもとにした技術が学べます。
図やイラストが多く、本自体が読みやすいのもいいですね。
会話例などは介護・医療の現場用ですが、ポイントがしっかり解説してあるので、家庭内にも応用して使えると思います。
強迫性障害や依存症などの行動変化を援助する「動機づけ面接」の要素もあるので、患者さんの家族にもおすすめです。
仕事もプライベートも 「思い通りにならない相手」を動かす心理術
「対人関係療法」 の第一人者である精神科医・水島広子先生の本です。対人関係、家族関係の本を多く書かれています。
なかなかすごいタイトルですが、相手を好き勝手に操るわけではなく、変わってもらえるように働きかける方法です。
なぜ人が変わらないのか、どうしたら動いてもらえるのかというのを教えてくれます。
『聴く・伝える・共感する技術 便利帖』が技術書のようなのとくらべて、こちらは読みものっぽいです。
技術を身につけるぞ!というよりも、ふんふんと話を聞く感じで読みたいならこちらのほうがいいかも。
やっぱり、それでいい。
水島広子先生と漫画家の細川貂々先生の共著で、人の話を聞くストレスを軽くするための本です。
漫画がメインで少し解説がついている形。読みやすいです。
この本に書いてある「疲れない聞き方」は、すごーくためになりました。この先長く役立つという意味では、人生において知って良かったことの1つと言えます。
というのも、私は聞き役になることが多いのですが、けっこう疲れるのですよね。
特に愚痴を聞いたあとは、それに反応して考えが頭の中をぐるぐるまわり、1週間くらい引きずることも。
なぜそんなに疲れるのか、どうしたら疲れなくなるのかというのが、この本を読んでよくわかりました。
短時間で読めたのも良かったです。
だらしない夫じゃなくて依存症でした
コロナの影響でお酒やネット、ゲームに依存する人が増えているそうです。
うちの夫(妻)は依存症っぽいんですけど?というときに読みたい本。漫画で読みやすいです。
自粛中のいまは病院に行くことも難しいですが、そもそも依存症は治療につなげるのが難しい病気です。
また、家族の対応も難しく、間違えやすいです。
この本は依存症がどういうものかを知るとともに、家族はどうしたらいいかが解説されています。
強迫性障害も依存症と共通するものがありますので、強迫性障害の家族の接し方としても参考になります。
つい、「気にしすぎ」てしまう人へ
ここまで相手とのコミュニケーションのための本を紹介しましたが、1人で心の整理をしたいという人にはこちら。
人との関係で悩む人に、まあぶっちゃけて言えば「気のもちよう」を教えてくれる本です。
とはいえ、ふわっとしたものではなく、精神科医ならではの知識で感情とはなにか、なぜそういう風に感じてしまうのかといったことが書かれています。
その手の本は読みました!という人には目新しさはないと思いますが、「え?知りたい!」という人にはおすすめです。
「怒り」が消える心のトレーニング
怒ってばかりいる、いらいらする自分を変えたいという人にはこちら。
数年前にブームがあってすっかり定着した、怒りをコントロールする「アンガーマネジメント」の本です。
たくさんの本が出たあとに出版されただけあり、図解でわかりやすく解説されています。Kindle Unlimited読み放題対象です。
Kindle Unlimitedは月額980円ですが、初めての人には30日間の無料体験があります。自動更新をしない設定にすれば、無料体験期間だけ使うこともできます。
なお、いまAmazonでは生活必需品を優先的に入荷しているため、本の在庫切れが増えています。楽天ブックスやYahoo!ショッピングも見てみてください。