『図解いちばんわかりやすい強迫性障害』を読みました。
原井クリニック院長の原井宏明先生が監修された本です。
よくある強迫性障害の解説本かと思っていましたけれど、すみません。
さすが原井先生の監修だけあり、ページ数のわりに濃い内容でした。
『図解いちばんわかりやすい強迫性障害』の内容
ドアに鍵をかけたっけ?…過度な不安で制御不能になり、日常生活に支障をきたす強迫性障害。コロナ禍のストレス増大も関与する病気の、メカニズムと治療法を図解でわかりやすく紹介。
【目次】
- 強迫くんと一緒に暮らす
- 1章 症状の種類
- 2章 原因と治療
- 3章 環境調整と周囲の対応
- 巻末 併発しやすい病気
1章では強迫性障害の症状の種類が細かく説明されています。
代表的な症状しか知らない人は、これも強迫なんだ!と驚くかもしれません。
私もそうですが、多くの患者は複数の種類を併発するそうです。
2章の原因と治療、3章の環境調整と周囲の対応も詳しく書かれています。
知識を再確認するとともに、細かいところをアップデートできました。
『図解いちばんわかりやすい強迫性障害』の感想
図解やイラスト入りで、中のデザインもカラフルだけど落ち着いた色合いで見やすいです。文章はそれほど多くないのでラクに読めます。
軽い本に見えるわりに内容はマニアックで、ネットやほかの本にはあまり書かれていないことがさらっと書かれていました。
むしろ「ちょ、そこ詳しくお願いします!」みたいなところもありました。
たとえば、家族への巻き込みのかわしかたなどは患者の理解もないと難しいので、治療の説明と同意が必要。その方法も知りたいところではないかと。
ちなみに私は家族の声かけを自分自身にやっています。自作自演…じゃない、一人二役です。
強迫観念への声かけなので使えますよ。かわし方だけでなく、あいづちやほめ方までやっています(笑)
あとは、環境調整の部分が心にひびきました。
強迫性障害の症状が抑えられているのは回避しているからという面も大きいので、もっと活動を増やさなければと思いました。
認知行動療法も、軽い気持ちで試せるような方法が載っていてよかったです。
強迫性障害について詳しく知りたい人、特に、ネットはどこも同じことが書いてあるなと行き詰まった人におすすめです。
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