2019年2月5日(火)の日本テレビ『ザ!世界仰天ニュース』のパニック障害の特集を観ました。
最近ではジャニーズの人がパニック障害で休業したことで注目を集めましたよね。
それを踏まえてでしょう、世界仰天ニュースでもパニック障害を経験したアイドルが中心でした。
番組のサイトはこちら。
ここで死ぬ…そんな恐怖と闘ったアイドル|ザ!世界仰天ニュース|日本テレビ
『ザ!世界仰天ニュース』パニック障害の内容
あおり文句は「死の不安に襲われる病…」。
元SKE48の佐藤聖羅さん(28才)はアイドルとして活躍していた19才のときに、パニック障害になったそうです。
佐藤さんはある日突然ステージで声が出なくなり、次も歌えなかったらどうしよう?と不安になります。
不安を抱えたまま立った次のステージでやはり声が出ず、ステージ裏でパニック発作を起こしてしまいます。
ここの再現VTRはリアルで、見ているこちらも苦しくなりました。
スタッフの「救急車呼ぶ?」というセリフが入りましたが、いや本人に訊かずに呼びなさいよと突っ込んだのは私だけではないでしょう。
発作はおよそ10分後にはおさまります。が、それから発作を起こすようになります。
劇場以外の仕事でも急に不安に襲われて何もできなくなり、仕事以外はほとんど自宅から出ず、ついに公演も休むように。
休演を心配して電話をかけてきたお母さんに事情を話して、一緒に精神科へ行くことができました。
番組ではパニック障害について以下のように説明されました。あ、番組ではパニック障害ではなく、新しい呼び方であるパニック症を使っていました。
パニック症とは
- 突然発作が起こりそれが繰り返される病気
- 症状は動悸、呼吸困難、吐き気、手足の震えなど
- 脳の一部が異常興奮→ノルアドレナリンが過剰分泌
- 発作がまた起こるのでは→不安→発作という悪循環
- 日本では100人に3人ほどが発症するとされる
- すぐに逃げ出せない場所→発作が起きやすい
佐藤さんは苦しむ中、同じくパニック障害を抱えた劇場の舞台監督から言われた言葉が救いとなりました。
「がんばらなくていいんだよ。つらくなったらいつでもステージからはけちゃっても全然OKだし、いつでも私たちがいるから」
絶対に逃げてはいけなかったはずのステージが、その言葉で少し楽になった気がしたそうです。
『ザ!世界仰天ニュース』パニック障害の感想
佐藤さんのパニック障害発症は9年前のお話です。
そうか、そのころはまだネットで症状を検索すればすぐ病名が出てくるような時代ではなかったですよね…。
まあ、病気だとわかっても、すぐに精神科に行くのはハードルが高いかもしれません。
中居さんの「キツイの?」という質問に、佐藤さんは「普段すごい元気なので周りが理解できない」と答えていました。
佐藤さんの場合は発作が10分ほどでおさまるので、客観的には辛いのはそのときだけに見えてしまいますよね。
でも、いつどこで発作が起こるかわからないから、発作以外の時間も不安との闘いになってしまう。
発作にとらわれる、不安中心の生活になるから苦しいのではないでしょうか。
また、コミックエッセイ『パニくる!?』の作者さんは長く発作が続いていました。
症状の出方も人によって様々だという説明も欲しかったですね。
「発作がすぐにおさまらないのはおかしい」「別の病気」などと誤解される患者さんが出なければいいなと思いました。心配しすぎかな?