ハートネットTV『“摂食障害”とつきあいながら きょうを生きる』9/29の感想

2020年9月29日(火)放送のEテレ『ハートネットTV “摂食障害”とつきあいながら きょうを生きる』を観ました。

ハートネットTV「“摂食障害”とつきあいながら きょうを生きる」

ハートネットTVのサイトにアップされている摂食障害の記事をまとめたような内容でした。私は放送前に記事をぜんぶ読んでいたので、あれ?という感じでしたね。

とはいえ、サイトの記事が充実しているので、それでも十分でした。

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過食代金をどうしているか知りたかった

サイトでは取りあげられていなかった話題として、過食にかかるお金をどう管理しているかというものがありました。

摂食障害経験者の竹口和香さんは大学生のとき一人暮らしで過食していて「管理してなかった」「ひどいときは1日3回の過食があったので、1回3,000円だと考えると1日の食費は1万円程度」とおっしゃっていました。

いやいや、そのお金をどう捻出していたの!?と気になりましたね。親御さんが出してくれていたのでしょうか。

摂食障害家族会代表の鈴木高男さんは、「親のほうが支援する形が多い」とおっしゃっていました。

でもそれ、本人が自分で支払えていなければ破綻しているのですよね。

強迫性障害でも、ウェットティッシュや消毒液などを大量に使う人がいます。

強迫性障害では家族は強迫行為の手助けをするのではなく、治療の手助けをしなくてはなりません。

アルコール依存症でも、患者のお酒での困りごとを家族が代わって解決するイネイブリングという言葉があり、回復の妨げになると言われています。

摂食障害はそのあたりどうなっているのか気になりました。

私の場合は自分が稼いだお金でやりくりするしかなく、強迫性障害で仕事もままならなくなってからは金銭面での不安は増すばかりでした。

しかし結果的に、使えるお金に限界があったことが「このままじゃいけない(というか詰む)」という治療意力につながりました。

家族の対応だけでなくセルフケアの情報も欲しい

摂食障害の患者さんの声を取りあげたり、家族がどのように対応したらいいかというお話でした。

患者さんの家族も悩まれているでしょうし、家族の対応方法も大切です。

特に家族のコミュニケーションのコツや会話例が取りあげられていたのはよかったです。

コミュニケーションのコツは『対人援助の現場で使える 聴く・伝える・共感する技術 便利帖』を読むとより理解できます。

ただ、そもそも家族がいない、いても支えになってくれないという患者についても、どうしたらいいか教えて欲しかったです。

家族が~とクローズアップされると、家族が治療に協力してくれない患者さんは絶望的になりますよね。

私は40代で強迫性障害になりました。家族を頼れる立場ではなく自力で治すしかありませんでした。

なので、自分で治す方法、自分が自分のために何ができるのかということも話題にして欲しいのです。

まあ、病人にそれは無理ということなのかもしれませんけれど、それでも、1人で治していかなくてはならない人も大勢いると思うので…。

「協力者あっての回復」だけでなく、セルフケアについても発信して欲しかったです。

サイトの以下の記事は認知行動療法やコーピングスキルなどにも触れられていて参考になりました。

摂食障害かなと思ったら(1) 摂食障害のある人に医療ができること

認知行動療法やコーピングスキルはこちらの本がおすすめです。

ハートネットTV 摂食障害を観るには

番組を観たかった!という人はサイトの記事を読んでもいいですし、TVerと再放送もあります。
摂食障害 – タグ一覧 | NHKハートネット

TVer 2020年10月6日(火) 20:29まで
TVer > ハートネットTV 「“摂食障害”とつきあいながら きょうを生きる」

NHK 2020年10月6日(火)午後1時05分 〜 午後1時35分に再放送
NHK ハートネットTV「“摂食障害”とつきあいながら きょうを生きる」

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