本屋さんに行ってきました。
部屋には強迫性障害になる前に買った本が、触れないまま積んであります。でも、大好きな漫画『3月のライオン』の新刊が出ているので、どうしても読みたくて買いに行きました。
思えば、強迫性障害がひどい時期に、新刊の発売日が11/28だと知り、その日までに不潔恐怖症を治せたらと思っていました。病前のようにベッドで寝ながら読むことを、目標にもしていました。
そこまで治せないどころか、発売日に買いに行くこともできず、ずるずると1週間たってしまいました。
実は、どうやって本を買おうかと悩んでいたんです。
強迫性障害になる前は、本屋さんで本を買ったら必ずカバーをつけてもらっていました。でも今は、カバーをつけてもらう=ベタベタと触られることに抵抗があります。
それならカバー無しでパッキングされたものを買う?いやいや、パッキングだって人の手でしているのだから、触られているのは同じこと。
そんなことをくよくよと考えて、やっぱりカバーはつけてもらおうと思いながら、本屋さんに行きました。
ところが、レジにいた店員さんが、女性と男性の二人。私は男性に対する不潔恐怖が大きいので、女性店員さんにカバーをかけてもらいたい。
他のお客さんへの応対を見ていると、かわるがわるカバーかけをしていて、女性にしてもらえるかどうかがわかりません。確率は50%です。
女性店員さんに、カバーをかけてくださいと頼もうか。なんて言うの?そんなこと言う人いないよ?おかしいと思われるよ?
頭の中でぐるぐると考えました。レジをちらちらと見ていたので、あやしい客と思われていたことでしょう。
悩んでいるうちに、もう一人、男性店員さんがやってきました。そしてなんと、女性店員さんは「おつかれさまです」と帰ってしまったのです!確率は男性100%に…。
途方にくれて、本屋さんを出てコンビニに行ってみたところ、コンビニではビニール入りのものが売られていました。しかも、そのコンビニはレジに女性店員さんしかいません。
こちらの方がいいだろうか?でも、コンビニでは漫画は深夜に店に届くので、ビニール袋に入れる作業は男性がしている気がします。コンビニよりも本屋さんの方が、本以外をあまり触らないから綺麗な気もします。
もう今日は、買うのを諦めようか。それとも歩いて30分の、もう1軒の本屋さんに行こうか。そこだって、女性店員さんがいるとは限りません。
これから先、本を買うたびに、こんな思いをするの?そう、自分に問いかけました。こんな不便なことをしながら暮らしていきたいの?強迫性障害を治したいんじゃないの?
私はもう一度、本屋さんに戻りました。でも、カバーをかけてもらう勇気はなくて、パッキングされている漫画を手にとり、レジに向かいました。
店員さんの手が綺麗かどうかは見ないほうがいいと思い、なるべく見ないようにしていたのですが、お金を渡す時に目にはいってしまいました。
まるで洗いたてのように見えるほど、とても綺麗な手で、拍子抜けしました。
それと同時に、人に対しても汚いのではないかと身構えて、いちいち評価を出している自分が、本当に最低で嫌になりました。
とはいえ、もし店員さんの手が汚れていたら、やはり冷静ではいられなかっただろうと思います。
漫画は、パッキングから取り出しても拭かないまま、ベッドで読むことができました。布団につけないようにしていましたし、読み終わってから手を洗ってしまいましたが、それでも、できるようになって嬉しかったです。