1か月くらい前の話です。近所を歩いていると、道に茶色い汚れが点々と落ちていました。
知っている汚れなのに犬のフンだと思ってしまう
えっ、何この茶色いの!?と思ったのもつかの間、その道端に大きい花が咲く樹があり、この季節には花が落ちてくることを思い出しました。
もしゃもしゃとした、細かい花が房になっている花なんです。
樹で咲いているときは綺麗なのですが、地面に落ちて踏まれると細かいせいかすぐに茶色くなります。
と、そこまで知っていながら、私はその地面の茶色い汚れが犬のフンではないか?と思ってしまうわけです。
いやいや、すぐ横に樹があるじゃない。第一、犬のフンがこんなにいっぱい落ちているわけないよ。
そうは思っても不安なんですよね。
犬のフンじゃない、絶対に違う、よく見ればわかる。
そう思った私は、近づいてしゃがみこんで汚れを確認しようと目をこらし…あっ!と思いました。
汚れに近づけている自分に気がついた
水濡れが尿ではないかという錯覚でも書きましたが、私は本当に汚いと思っていると汚れに近づけないのです。
いままでは道に何か不審な汚れがあっても、自分に汚れが移ることを恐れて近づけませんでした。
最低でも距離にして1メートルは確保。しゃがんで見るなどということはできず、立ったまま腰をちょびっと曲げるのが限界でした。
汚れが何なのか確認したくてたまらないのに、足早に立ち去るしかできませんでした。
それが、ごく自然にしゃがんで見ていました。
そうか、私もう汚れに近づけるのかな?それとも、本当は犬のフンじゃないと確信しているのかな?
そんなことを考えつつ、その場を立ち去りました。