コミックエッセイ『強迫性障害です!』が、2018年2月28日(水)に発売されます。
漫画家で強迫性障害でもあるみやざき明日香さんが、ご自身の体験を描いた本です。
強迫性障害をテーマにしたコミックエッセイ
2017年の「コミックエッセイプチ大賞」で強迫性障害の2作品が受賞されていたので、どちらかが書籍化するかなあと期待していたのですが。
そのときの記事はこちら。
コミックエッセイプチ大賞で強迫性障害の作品が2つ受賞!
思いがけず、漫画家のみやざき明日香さんが出されることになったのですね。
偶然?それとも「コミックエッセイプチ大賞」をみたほかの出版社が、これはいける!とかで描ける人を探したのかな?
強迫性障害をテーマにしたコミックエッセイはいままでにも出版されています。
が、私の知る限りでは『うちのOCD(強迫性障害/強迫症)』『規格外な夫婦 ~強迫症夫と元うつ病妻の非日常な日常~』など、患者の家族が描いたものだけでした。
おそらく初めての、患者本人が描いたコミックエッセイが出版されることになりうれしいです。
『強迫性障害です!』の内容
強迫性障害をもつ著者自身の半生を描いたコミックエッセイ。ドアノブを壊すほどガチャガチャと戸締まりを確認してしまう「確認強迫」、物が捨てられない「保存強迫」、人にケガをさせていないか気になる「加害強迫」、苦手な数字を見ると動けなくなる「縁起強迫」、など様々な症状をもつ。発症のきっかけ、精神科にかかるまでのいきさつ、診断と通院、漫画家として鮮やかなデビューを飾るも症状と苦闘する日々……。何を「汚い」「怖い」と感じるのか。強迫性障害をもつ著者ならではの感性で、悩みや症状、日常を赤裸々に描く。
(Amazon 強迫性障害です!より)
目次
- 第1章 私は強迫性障害
- 第2章 発症と悪化のきっかけ
- 第3章 苦しみの日々
- 第4章 再治療と回復
- エピローグ その後の私
星和書店のサイトで、表紙の「本をひらく 表紙をクリック」のところから少し試し読みができますよ。
強迫性障害です!/星和書店
『強迫性障害です!』に出てくる強迫性障害の症状
表紙のイラストは不潔恐怖症のような手を強調したポーズですが、内容説明には確認強迫、保存強迫、加害強迫、縁起強迫と書いてあるんですよね。
「何を「汚い」「怖い」と感じるのか」とも書いてあるから、不潔恐怖もあるのかな。試し読みでは疫病恐怖のことが描かれていました。
表紙には、仕事が怖い!物を捨てるのが怖い!トイレが怖い!本屋が怖い!買い物が怖い!といった言葉も。
私としては治療と回復の過程が読みたいので、どのくらいあるのか気になるところです。
強迫性障害がどんなふうに描かれているのか楽しみです。
【追記】
読んだ感想はこちら。
コミックエッセイ『強迫性障害です!』の感想。患者のリアルな苦しみがよくわかる