強迫性障害は、脳の機能障害だとも言われています。それに関連する記事を読んだので、ご紹介します。
「精神病を”会話”で診断するなんてもう古い!」 83,000個の脳をスキャンしてわかった、精神病の正体
精神病の診断のほとんどは精神科医が患者と話すことで診断していますが、それだけでは不十分だとダニエル・アーメン博士は語ります。93か国、8万3000人もの脳をスキャンしてきた彼は、トラウマによって脳に損傷が起きることを発見します。
<中略>
強迫性障害は、基本的に脳の前部分が活発的になりすぎになっていて、自分では止められないのです。
<中略>
この脳は15歳の少年のもの。彼は3歳のときに階段から落ちました。
<中略>
彼にはそれ以上の投薬治療ではなく、暗闇の中から救い出すのに、脳のリハビリプログラムが必要でした。
私は、脳と心の違いがわかりません。脳=心だと考えているのですが、精神科的には違うようですね。
要するに、いままで精神科ではカウンセリングで患者の話を聞いて心の不具合を判断するしかなかったけれど、脳をスキャンすることで適切な治療ができるという話のようです。
たしかに、精神病は患者の自己申告を元にした診察が中心ですよね。でも、病気の時に自分の病状を適切に説明できるか?というと、難しいと思います。
内科でさえも、「お腹が痛い?どんな風に?」と訊かれると、(えっ、どんな風?シクシク?ズキズキ?いや、ジンジンか?)などと、自分でも判断できずに迷います。
それなのに、頭がおかしくなっている(私は自分のことをこう思っています)患者の証言を元に診断をくだすのは、危ないのではないでしょうか。
脳の状態を見ることで、適切な診断と治療ができるなら、どんどん広まってほしいと思います。
特に強迫性障害は統合失調症との誤診もあるそうなので、間違った診断をされる人が減るといいですね。
肝心の、「脳のリハビリプログラム」がどんなものなのか書かれていないのか残念なんですよね。
やはり、認知行動療法のようなものなのでしょうか。