『「うつ」にならない習慣抜け出す習慣』を読みました。
Amazonの売れ筋ランキングに入っているのを見て読んでみたいと思いましたが、すでに知っていることが多くて期待外れでした。
読み終えてから内容説明を見たら、よく読んでいればそういう本だとわかったはずだなと…。私のミスですね。
『「うつ」にならない習慣抜け出す習慣』の内容
- プロローグ
- 第1章 軽いうつで薬に手を出してはいけない
- 第2章 そもそも、なぜ「ストレス」がたまるのか?
- 第3章 ストレスをためず、うつにならない習慣
- 第4章 誰にでもできる<科学的>な習慣化
うつにならない、うつから抜け出すには生活習慣を整えればいい。しかし、落ち込んでふさぎ込んでいる人は、何もしたくない。「軽い散歩で気晴らしを」といわれても、散歩を習慣化することができない。
そこで、習慣化に定評のある「行動科学マネジメント」の考え方をうつ予防に活かそうというのが、この本の考え方だ。
気が滅入って引きこもる→外出しないから体力が落ちる→ますます疲れやすくなる→全身倦怠感、疲れやすさなどのうつの症状が強くなる→だるいのでなお、外出したり人に会わなくなる……。
まさに「うつのスパイラル」である。これを断ち切るヒントがいっぱいなのが、本書である。
前置きが長い
読み始めからあまり文章が好きになれずに嫌な予感がしましたが、予感は的中しました。私には合いませんでした。
まず、プロローグ(序章)が長いです。38ページあります。
長いだけならプロローグと銘打っているだけで構わないのですが、「重症のうつ病患者」と「軽いうつ」は違い、この本は「軽いうつ」の人に向けたものだと繰り返し書かれています。
「軽いうつ」はうつ病未満なので薬を飲まずに治したほうがいいということなのでしょうが、とにかく同じことが何度も出てくるので、早く話を進めて~と思いました。
しかし次は、うつ病患者の増加と、薬が効かない副作用が多いという話に移ります。私は対処法が知りたかったので、そういうのいいから…とじれったくなりました。
うつ病の薬が効かないという話に興味のある人にはいいかもしれません。が、その場合はそちらを掘り下げた本が出ています。
うつにならない習慣がありきたり
第3章になってやっと、「ストレスをためず、うつにならない習慣」の話になります。
肝心の「うつにならない習慣」が、テレビの情報番組を観たりインターネットで調べればすぐに出てくるような内容でした。
早寝早起き、太陽の光、食事、睡眠、軽い運動…。
このあたりまで読んで、期待した自分が悪かったと反省しました。いまのところ、それ以上のことなんてないんですよね。
何かこう、まだ知らない「新しい効果的なこと」が書いてあるのではないかと期待してしまいました。
第4章は、その習慣をきちんと習慣化するための方法が書かれています。ここは良かったです。
行動を習慣化するための「動機付け条件」や「行動したくなるような工夫」は、治療をする上でも役立つと思いました。
『「うつ」にならない習慣抜け出す習慣』の感想
強迫性障害の悪化時にうつ状態になったので、またそうなったときのために対処法を知っておきたいと思い、興味を惹かれました。
が、期待していたほどの内容ではなかったです。
私も強迫性障害を良くするために生活習慣を整えることを心がけ、情報を集めていたので、それで充分でした。
私がしていることはこちら。
強迫性障害を少しでも良くするために心がけていること
「うつ」は薬を飲んでいれば治ると思っている人や、「うつ」にならない習慣?何それ知らない!という人にはいいのかもしれません。