強迫性障害の症状から短時間で回復できるようになった

先日、ひさしぶりに強迫性障害の症状が強く出て泣いてしまいました。

ひさしぶりと言っても症状が出るとブログに書いているので、ブログを読んでいる人にとっては「またか」と思われるかもしれませんが…。

私にとっては強迫性障害で泣くなんていつ以来だろう?という出来事でした。

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トイレ後の手洗いをしたかわからなくなった

週末の朝でした。恋人の家で起きて、トイレに行って手を洗って顔を洗いました。

ごく普通のいつもしている行動です。

それなのに、なぜかその日は「あれ?顔を洗う前に手を洗ったっけ?」という強迫観念に襲われたのです。

私は強迫性障害の悪化時には、手洗いと洗顔を続けてすることができませんでした。

手をきちんと洗えたか不安になってはたびたび洗いなおしをしていたので、手洗い後に時間を置いて、大丈夫そうだと思ってからでないと洗顔ができなかったのです。

そんな苦しい日々も過ぎて、朝起きたらトイレ→洗顔をセットで済ませられるように戻っていたのですが。

なぜかこの日は、また強迫観念があらわれてしまったのですよね。

手を洗ったか思い出そうとしても思い出せない

手を洗ったかどうかを思い出そうとしても、さっぱり思い出せません。

顔を洗ったのは覚えています。その前のトイレに行ったことも覚えています。

トイレ後の手洗いをしたかどうかだけが、どうしても思い出せません。

こうなるともう、いくら記憶をたどろうとしても無駄です。記憶がスコーンと抜けていて、あとから思い出せたことなんて無いのです。

手と顔を2回洗いなおした

観念して、手を洗って顔を洗いなおしました。汚い手で洗ったとしたら、顔も汚れたことになりますから。

顔を拭いて部屋に戻り…。

汚い手を顔につけたにしては、洗い方が足りなかったのではないかと思い浮かびました。

強迫観念です。わかっています。

わかっていますが耐えられず、もう一度繰り返してしまいました。

強迫性障害の脳の興奮を鎮める

2回洗いなおしても、まだじわじわと汚い気がします。

「わかっているよね?強迫行為は2回までだよ」そう自分に言い聞かせました。

頭の中がぐるぐるとしてあまりにも辛くて、また布団に入りました。いまだにこんな症状が出ることが悲しくてたまらず、涙があふれます。

別の部屋にいた恋人がそろっと扉をあけて「具合悪いの?」と訊いてきました。

私は「うん。でも少し休めば大丈夫。ちょっと待ってて」と答えました。

もう強迫行為はしない。しないんだから悩む必要もない。これ以上、汚いかどうか考えなくていい。終わり。

頭が熱くなっている。落ち着いて。脳の興奮を鎮めて。ゆっくり呼吸をして、頭の力を抜いて――。

そう、これでいい。もう強迫行為はしないのだから、できることは何もない。普通に過ごせばいい。もう一度、起きて1日を始めよう。

10分くらいで落ち着いて、朝ご飯を作って彼と一緒に食べることができました。

強迫性障害の症状が出ても引きずらない

今回は、彼の家にいて朝ご飯を作るというミッションもあったので、短時間で回復できました。

もちろん彼は大人なので、朝ご飯を作らなくても飢え死にするわけではありません。

私がどうしても動けなかったら、頼めばコンビニで朝ご飯を買ってきてくれたかもしれないし、インスタントラーメンくらいは作ってくれたかもしれません。

でも、私がそうしたくなかった。強迫性障害に振り回されたくなかったのです。

もし自宅で一人だったら、休日だということもあり布団に入ったままぐずぐずと思い悩み、もう今日はダメ!と1日を投げ出してしまったかもしれません。

強迫性障害の症状が出ても、それで1日がダメになるわけじゃないのですよね。

頭の中でいつまでもこだわり続けるから動けなくなるだけ。私の場合は、動きたくないから不安の海に溺れていたときもありました。

今はもう、不安にひたっている時間はなるべく短くしたいです。

やるべきことをやる、そのために強迫観念をこねくり回すのはやめると決めて、強迫性障害をコントロールできるようになったと思います。

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