強迫性障害が悪化したときに悩んだのが、仕事を辞めるかどうかでした。
私は在宅で仕事をしていますが、強迫性障害がひどくなるにつれて仕事が困難になり、辞めるかどうか悩みました。
結果的に、1か月ほど休んだあとで仕事量を減らしましたけれど、あのときは最善の選択だったと思います。
強迫性障害で仕事を辞めたいと思ったら休む
強迫性障害で仕事を辞めたいと思っても、まずは辞めずに休んだほうがいいです。
仕事は一度辞めると再就職するのが難しく、精神障害を抱えているとさらに難易度が上がります。
経済的な不安が新たなストレスになる
仕事を辞めると当然、収入が無くなります。
強迫性障害の症状に加えて生活や将来の不安が追加されると、余計に思い悩んでしまいます。
仕事を辞めたら、経済面でのストレスがかかることを考えておきましょう。
強迫性障害は休むと悪化することもある
強迫性障害は休んでも改善しないと言われています。
私も経験していまして、自由な時間が増えたら強迫性障害の症状も増えていきました。
もう限界だ!と仕事を休んだときに、一気に最悪の状態まで落ち込みました。
あのとき休まずにいられたか?というと、難しかったですが…。でも、暇な時間が増えたら悪化するというのは知っておきたかったですね。
休めば気持ちに余裕ができて改善すると考えていましたけれど、強迫観念がコントロールできない以上、健康的な生活をするなんて無理でした。
なので休む場合でも、治療のために長期的に休むというよりは、少し頭と体を休めて今後の仕事や治療について考える時間を取るくらいの意識がいいと思います。
退職・休職は仕事に支障が出ているかで判断
強迫性障害で退職・休職するかどうかは、できれば病院で診断を受けて医師に相談しましょう。
判断のポイントは、健康な生活と社会参加ができているかどうかが分かれ目です。
会社には行けているけれど睡眠時間を削っていたり、仕事中にも強迫行為をしていて支障が出ているなら無理があります。
仕事がストレスのときは辞めてもいい
仕事や職場がストレスになって強迫性障害を発症した場合には、辞めれば症状が落ち着く可能性もあります。
その場合も辞める前に、仕事内容の変更や部署移動など、会社と相談して解決する方法があるかどうかを検討しましょう。
強迫性障害と関係なく仕事を辞めたいのであれば、転職を視野に入れて辞めるのもありだと思います。
強迫性障害が悪化すると、とても仕事どころではなくなってしまいます。
でも、辞めたからといってすんなりと治るわけでもなく、逆に悪化するのが強迫性障害の落とし穴。
仕事ができているなら、現状維持をしながら治していくほうが社会復帰というハードルを越えずに済みます。