強迫性障害の不潔恐怖症を治そうと考えたときに、手洗いの回数を減らしたい・時間を短くしたいと思いました。いまでも思っていますが。
手はどのくらい洗えばいいのだろう?何回、何分洗えば綺麗になるのだろう?と悩みました。
手は洗えば洗うほど汚くなる
最近になって思うのは、手は洗えば洗うほど汚くなるということです。どういうこと?長く洗えばその分、綺麗になるに決まっているじゃないと思われるかもしれません。
これは、細菌や物理的な話ではなくて、気持ちの話。
汚いものに触り、1回だけじゃ汚い気がして、2回洗ってみる。そうすると、次に同じ状況になったときには、もうその手は「2回洗わなければならないほど汚れた手」です。
次も2回だけ洗えばいいと軽く考えていても、そううまくはいかない。最初は「どのくらい洗えばいいかわからない手」だったのが、次からは「最低2回は洗わなければいけない手」なのですから。
何か不安材料があれば、すぐに3回、4回と増えていきます。増やすのは簡単で、減らすのはとても難しいです。
そうやって強迫行為を増やしていたのだと、いまになって気がつきました。
ちなみに細菌は2回の手洗いまでは減少して、3回以上ではそれほど減少しないそうです。
学校給食調理場における手洗いマニュアル [参考資料](PDF)
手を洗う時間の長さは、不安が下がる時間だったのかもしれない
曝露反応妨害法をしてみて気がついたのは、長々と手を洗っていた時間は、不安が下がるのを待っていたのかもしれないということです。
私は長く手洗いをしていたときで30分くらいかかっていて、手洗いを終わったあとも30分くらいは不安でした。それが、曝露をしてから不安が下がるまでの時間と同じくらいでした。
手を綺麗にしていたのではなくて、トイレに行った恐怖を、手洗いで紛らわしていただけなのかもしれません。
最初は「正しい手洗い」まで減らす
じゃあ実際、どのくらい洗えばいいの?という話なんですが、石鹸会社のサイトや、風邪やインフルエンザ予防の記事などで「正しい手洗い」がたくさん紹介されています。
でも、普通の人の多くは「正しい手洗い」まではしていませんよね。外のトイレで他の人の手洗いの様子を見ていると、石鹸など使わず、指先をちょいちょいっと流すだけの人がほとんどです。
その、普通から正しい手洗いの間のどこにするかは、自分で決めていいのではないでしょうか。
私はまだ「普通」にはできないので、「正しい手洗い」で洗うようにしています。
前にもご紹介しましたが、私が参考にしている「正しい手洗い」はこちら。すすぎは15秒くらいだそうです。
ベンザブロックプラス 正しい「手洗い」「うがい」を身につけましょう
- 手のひらをあわせて、5秒間洗う
- 手の甲を伸ばすように、5秒間洗う
- 指先やつめの間も、渦を描くように5秒間洗う
- 指の間も十分に、5秒間洗う
- 親指を手のひらでねじるように5秒間洗う
- 手首も忘れずに、5秒間洗う
片手につき洗いが30秒すすぎが15秒として、手洗いの時間はあわせて1分30秒ですね。
私は石鹸を泡立てて洗う時間は、ほぼ上記のサイトどおりでおさめられています。強迫性障害が良くなるにつれて、手順がどうでもよくなり、いい加減になってきています。
すすぎの時間が短くできないので、あとは手洗器や蛇口を流すのも含めた、すすぎの時間を短くしたいです。