以前書いた、強迫性障害を電磁波で治療する装置がアメリカで販売されるという記事の続報です。
アメリカのクリニック「トランスホープメディカル」が、この装置を取り入れたそうです。
トランスホープメディカルが強迫性障害(OCD)を対象とした深部分経頭蓋磁気刺激法(Deep TMS)治療の提供を開始
脳科学医療の先駆者であるトランスホープメディカルが強迫性障害(OCD)と診断された患者に対しBrainsway社の深部分経頭蓋磁気刺激法(Deep TMS)治療の提供を開始すると発表した。
日本でも、うつ病への経頭蓋磁気刺激法(けいとうがいじきしげきほう、TMS)は認可されています。
強迫性障害には脳のより深い部分への刺激が必要で、深部分経頭蓋磁気刺激法(Deep TMS)と言います。
アメリカでこの治療法を開始したのが「トランスホープメディカル」。日本人である久賀谷亮医師のクリニックです。
久賀谷医師はマインドフルネス関係の著書があり、テレビ出演などもされています。
クリニックのサイトは日本語版がありますので、日本からアメリカまで行って治療する人も想定しているのでしょう。
クリニックのサイト内の関連ページはこちら。
TMS磁気治療 | TransHope Medical / トランスホープメディカル
第85回 : OCD | TransHope Medical / トランスホープメディカル
TMS治療についての著書はこちら。
強迫性障害の患者さんの中には、「壊れた脳を取り出してなんとかして欲しい」「頭をパカッと開けて手術で治してほしい」などと言う人がいます。
そういう人たちが求めていた治療法が形になったのではないでしょうか。
ただ、効果は「38%の患者で30%以上の症状軽減」とのことですので、私は認知行動療法のほうがいいと考えています。
そもそも怖がりなので、もし強迫性障害のときに日本で受けられたとしてもできたかどうか…。あーでも、認可されていれば信頼して受けたかも。
どちらにしろ当時も今も、生活や行動を変えてコツコツと脳に刺激を与えるしかありません。
日本でも、うつ病へのTMS治療は認可されています。
実はTMS治療をしている病院のサイトを見ると、患者の症状の中に強迫性障害をあげているところもあったりします。深部分じゃなくても効くのでしょうか。
強迫性障害には深部分経頭蓋磁気刺激法(Deep TMS)が特化しているとのことですから、早く日本でも認可されるといいですね。