認知行動療法の曝露反応妨害法を手洗いありでやる

認知行動療法をやる決意をして、曝露反応妨害法のやり方が書いてある『図解 やさしくわかる強迫性障害』を読みました。

決意をした流れはこちらから。
病院やカウンセリングに行かずに治すのは限界なのか

本には「ERP(エクスポージャーと儀式妨害)」と書いてありますが、わかりづらいので、今後は「曝露反応妨害法」と書きます。エクスポージャーが曝露法、儀式妨害が反応妨害法で、2つをあわせたのが「曝露反応妨害法」という治療法です。

本に書いてある、いっさい水に触らずに過ごして手洗いをせずに物に触る「水抜き」は、私にはハードルが高いので、簡単にするために手洗いありでやることにしました。

自己流に行きづまって本を読んだのに、書いてあるとおりにやらなくていいのかという迷いはありますが、本に書いてある治療法だと、取りかかる決意をするまでに時間がかかりそう。とりあえず自分ができる範囲でやってみて、治らなかったらまた考えます。

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『図解 やさしくわかる強迫性障害』の曝露反応妨害法はハードルが高い

これは、私が不潔恐怖症だから、そう思うのかもしれませんが。

本には、「不潔と感じるものに触り(エクスポージャー)、手を洗わずに他のものを触って汚れを広げる(儀式妨害)」と書いてあります。私は排泄物への恐怖が強いので、不潔ランキングの1番は大便です。

大便は、普通の人でも触りたくないものです。さらに、触って汚れを広げなければいけないとなると、エクスポージャー自体をやりたくなくなってしまいます。

さすがにエクスポージャーでも大便に触るまではしないのでしょうが、そこまでじゃなくても、トイレに行ったあとで手を洗わずにほかのものに触るのにも抵抗があります。

不潔恐怖症の人の中には、家族がトイレのあとに手を洗わないのがきっかけで発症したという人もいます。それは、「トイレのあとに手を洗わない人は存在する」「トイレのあとに手を洗わなくても大丈夫」ということにもなります。

けれども、大多数の人は、そんな人は嫌だと思うのではないでしょうか。トイレのあとに手を洗わない人と手をつないだり、物を貸したりできますか?私は、強迫性障害になる前の自分で考えてみても嫌です。

達成感があるエクスポージャーにする

今の状態だと、もしトイレの汚れを広げられたとしても、曝露反応妨害法が終わったあとでいろいろと考えたり最中に触ったものの洗浄行為をして、強迫性障害に戻ってしまいそうです。

常識の範囲を超えてこその治療なのかもしれませんが、いまは受け入れられませんでした。

それよりは、自分ができるようになりたいことを目標にして、実際にできるようになりたいし、達成感を味わいたいです。

やる勇気が出ないための言い訳だということは、自分でも重々わかっています…。

手洗いは正しい方法で1回だけする

曝露反応妨害法を自己流で簡単にする方法として、トイレのあとの手洗いを「正しい方法で1回」だけにします。

いまは、トイレ後の手洗いを短くする 6。保留で書いたところで停滞しています。具体的には、お風呂場の手洗い器で、1回目に予洗いとして右手を中心に洗い、2回目に正しい手洗いより少し長めに洗い、爪の中を洗い(ここまで石鹸使用)、台所で腕から流しています。

洗ったあとに爪に汚れが残っていないかチェックして、たいてい残っているというか、何かしら皮膚のかけらのようなものが入っているので、取って水だけで洗いなおします。ぜんぶ終わるまでの時間は5~10分くらいです。

でもそれを、水抜きの代わりだと思って、正しい方法で1回だけにします。こんなにも、甘々でゆるくしているのに、すごく怖いです。いまこれを書いているだけでも、深呼吸をして気持ちを整えたくらいです。

私は「正しい手洗い」を調べたときに、石鹸で2回洗えばほとんどのバイキンは落ちるというのを信じて、手洗いに30分かかっていたのを短くできたという経緯があります。逆に言うと、2回洗ってこそ汚れは落ちるので、1回だけでは汚れが落ちないと感じてしまうのです。

本当は、トイレ小のときは石鹸を使わずに水だけ!くらいはした方がいいのかもしれませんが、強迫性障害になってからは石鹸を使って手洗いをしていたので不安です。

水だけにすると、尿が絶対に手につかないようにトイレットペーパーの使用量が増えたり、石鹸を使う以上に手洗い時間が長くかかりそう。

弱いですね、私。

このことは、『図解 やさしくわかる強迫性障害』を立ち読みしたときから考えていて、手洗いを1回にする取り組みを始めていました。

手洗いについては、次の記事で書きます。

新版『図解 やさしくわかる強迫症』が出ています。

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