テレビ『報道ランナー』の強迫性障害特集の内容と感想

2018年5月29日(火)の関西テレビ『報道ランナー』で、強迫性障害の特集が放送されました。

番組の内容が公式サイトにアップされていたので読みました。

特集コーナー 2018年05月29日 強迫性障害を描く漫画家

内容は、『強迫性障害です!』で描かれていたみやざきさんの強迫性障害の症状を取りあげて映像化した感じですね。

鍵をかけたところをスマホで写真に撮ったり、ヘアアイロンをコンセントから離してから外出したり。

私もヘアアイロンは特に怖かったですし、外出時には部屋の真ん中にプラグを抜いたストーブ、テーブルの真ん中にドライヤーとヘアアイロンを置いて指さし確認していたので、不安な気持ちがよくわかりました。

不潔恐怖の症状では、「汚れが人にうつってしまう」というのが似ていました。

私の場合は人にうつるというよりも単純に汚れを広げてしまうのが怖かったので、手が汚れたと思ったときに洗っておけば、物に触れる前に再び洗うということは少なかったです。

みやざきさんの強迫観念は加害恐怖にも通じるものがあり、大変そうだと思いました。

強迫性障害を抱えながらも外出したり働いたり、積極的に動いているところが本当に尊敬です。

助けが欲しくて、たくさんの本を読み漁りましたが、ほとんどが小難しい医学書ばかり。

説明のつかない、自分のおかしな行動に苦しむ誰かの「救い」になればと自分のことを漫画に書くことにしたのです。

最近では患者向けの強迫性障害の本も増えてきましたが、たしかに専門家向けの難しい本が多いですね。

私が強迫性障害になった当初は、ブログで体験談を書いている人も少なかったです。

みやざきさんの描いた『強迫性障害です!』が出版されたときにも書きましたが、患者本人の体験談を漫画で読めるというのはとても嬉しいことでした!

 

ところで、Twitterでの番組の感想も見たのですが、数年前とは強迫性障害に対する意見が変わってきたなと感じました。

数年前はテレビで強迫性障害のことを放送すると、「インドに行けば治る」「汚いものを触らせれば治る」「気にしすぎ」といった、的外れな感想が並びました。

自分で思考や行動がコントロールできなくなる病気で、テレビでもそう言ってくれているのに伝わらないんだなと悲しかったです。

けれども今回は、「私も強迫性障害かもしれない」「気持ちがわかる」といった言葉が多く…。

強迫性障害への理解が深まっているのは嬉しいことですが、患者や予備軍の人が増えているのかもしれないと心配になりました。

お薬や、私もやった認知行動療法という治療法があるので、つらい人は治療できるといいですね。

病院や治療についての記事はこちら。
強迫性障害の病院の探しかた。認知行動療法ができる病院を選ぶ

強迫性障害をテレビで取り上げることが少なくなっているので、ぜひ全国で放送して欲しいです。

関西テレビのサイトに「ご意見・お問い合わせ」の受付フォームがありますので、感想とともにお願いしておきます。フォームから送ったほうが偉い人の目に届きそうなので、みなさんもぜひお願いします。
関西テレビ放送 カンテレ: ご意見・お問い合わせ

『強迫性障害です!』を読んだ感想はこちら。
コミックエッセイ『強迫性障害です!』の感想。患者のリアルな苦しみがよくわかる


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