『子どもがひきこもりになりかけたら』の感想。対応方法がわかるコミックエッセイ

コミックエッセイ『子どもがひきこもりになりかけたら』を読みました。

作者は上大岡トメさん。以前、コミックエッセイ劇場で試し読みを読んで、気になっていたんですよね。
子どもがひきこもりになりかけたら|上大岡トメ|コミックエッセイ劇場

私には子どもはいませんし子育てする予定もありません。

でも、友人や親戚などの身近なところでも、学校に行けない日があるとか保健室登校をしているという話も珍しくなくなってきています。

強迫性障害からひきこもりになる人もいますし、同世代のひきこもりが社会問題として取り上げられることもあります。

ひきこもりについて知っておきたいと思ったので、読んでみました。

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『子どもがひきこもりになりかけたら』の内容

大学進学、就活、就職。環境の変化でつまずき、ひきこもりになる若者が年々増えています。

本書では、ひきこもりに悩む当事者家族を支援している、認定特定非営利活動法人育て上げネットが運営する親の会「結」相談員の協力を受け、今何が親に必要なのかをイラストレーター上大岡トメさんが執筆。

ひきこもりの解決につながる、具体的な行動や言葉のかけ方などを実例たっぷりのマンガでレポートします。「言葉かけ」「接し方」「心構え」が詰まった1冊です。

目次

  1. 1章 今の子どもたちを取り巻く現状とは?
  2. 2章 子どもがひきこもり ニートになりやすい親の特徴って?
  3. 3章 こうしてみんな立ち直った! エネルギーのある子 ない子
  4. 4章 予期せぬ風で立ち直る
  5. まとめ 覚えておきたい大切なこと

『子どもがひきこもりになりかけたら』の感想

本に出てくるのは、あまりこじれていないひきこもりになってしまった場合のお話ですね。

家庭環境に問題があるとか、精神疾患などは絡んでいなさそう。大人だと適応障害と診断されるのかな。

それでも相当に悩み苦しまれるとはいえ、まだ改善の可能性があるケースという感じです。実際に解決できたケースだからそう見えるのでしょうか。

ニート・ひきこもりといっても家庭によってそれぞれなのだなあと思いました。

エネルギーのない子、いわゆる手のかからない「いい子」もいるし、エネルギーのある子は学校には行っていなくても活動的。

問題なのは、ひきこもりになるとそのまま停滞して、なかなか動き出せないということですね。これは強迫性障害にも通じるものがあります。

親から子への接し方を改善したり、何かきっかけがあって家庭内に風が入り、ひきこもりから脱出する様子が興味深いです。

特に、ひきこもり歴10年以上の38才の息子さんのご家庭に、親戚の女の子が滞在したお話はおもしろかったです!

子供がひきこもりやニートになりやすい親の特徴では、親御さんも子供が大切で不安なあまり、あれこれ手出し口出しをしてしまうんだろうなあと思いました。

核家族で少子化の時代、不安に強くなるというのはすべての人にとって必要な技術なのかもしれません。

コミックエッセイで読みやすいので、子供や自分にひきこもりの素質があるかも?という人は、読んでみてはいかがでしょうか。

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