先月、美容院で床に落とした道具をそのまま使われたことが、気になった私ですが。今度は、自分がお店の床に物を落としてしまいました。
恋人と買物に行ったときのこと。
お互いに買うものをバラバラに見ていて、そろそろお会計をして帰ろうかということで合流しました。
私は一人で商品を見ているときは、落とさないように慎重に手に取っています。でも、彼が来たので、自然な感じで商品を取ろうとして、少し焦りがでたのでしょう。
歯ブラシを1つ取ろうとして、横の列の歯ブラシに手を引っ掛けて落としてしまったんです。しまった!と思いました。
拾えるか?拾えないか?
心の中ですばやく葛藤していたところ、彼が「あ、落とした」と言いました。
彼は私が強迫性障害であることを知っているので、拾えないと思っているんだとわかりました。実際に、いままで彼がいるときは、代わりに拾ってもらっていましたからね。
でも、この日は、その言葉に若干のからかうような声色を感じたんです。「また拾えないんでしょう?」というような。
もともと彼は、ふざけたり私をからかったりするのが好きなので、そういう空気…でも私が強迫性障害だから、遠慮がちに少しだけという感じです。
ここで彼の目を見れば、何も言わなくても代わりに拾ってくれるでしょう。でも、そんなことをいつまで続けるのか?
私はこのあいだ、美容院で床に落ちた道具を受け入れられました(いやいやですが)。
そもそもスーパーでもコンビニでも、薄いコンテナの中に商品が入れてあり、それを床に置いてあります。床にダンボール1枚を敷いただけで、食べ物を並べているのを見たこともあります。
私が見ていないだけで、お店の物は床に置かれたり落とされたりしているのです。
そんなことを考えて、私は彼を見ずに、床に落ちた歯ブラシを拾いました。自分でも(拾えた!)と驚きました。
まあ、あれですね。ちょっと彼に、良くなってきたところを見せたいという見栄もありました(笑)
彼は少し意外そうな顔をしていました。ただ、私が棚に戻したのを見て「買わないんだ」と指摘されました。
す、するどい…。
買おうとした歯ブラシと違う種類だったので棚に戻したのですが。
もし、買うはずの歯ブラシを落としたとしたら、そのまま買えたか?というと、申し訳ないのですが、落としていない物を取りなおしてしまったでしょう。
そのあと、床の汚れがついた手で買う歯ブラシをカゴに入れ、支払いをしました。バッグや財布に触りました。
帰りの車の中でもまだ落ち着かなかったので、汚れを広げるために自分の腕や彼の腕にも触りました。じっと我慢しているよりも、広げたほうが早く楽になれるのです。
彼は「床に落ちたものなんて平気だし汚れたとも思わないけれど、汚れを広げると言われると嫌な感じがするな」と言っていました。ごめんね。
家に帰ってから「外出後の手洗い」をしたので、そこで汚れを落とした安心感はありました。
ただ、「外出後の手洗い」もいまは水洗いだけの短いものなので、そこまで強迫行為めいたものではなかったです。買ってきたものも洗いませんでした。
本当は、こういう「アクシデントを曝露だと思う」のではなく、ちゃんと自分で決めて、曝露反応妨害法に挑戦しなくてはと思います。