強迫性障害を治すために、治療法や体験談が書かれた本を読んできました。
人気の本をはじめ読みたかった本はだいたい読んだので、強迫性障害(強迫症)におすすめの本をまとめておきます。
強迫性障害の本リスト
強迫性障害の本で人気の本のリストです。クリックでこのページ内の紹介文に移動します。
- 図解 やさしくわかる強迫症
- 強迫症を克服するー当事者と家族のための認知行動療法
- 新装版 不安でたまらない人たちへ
- 強迫症を治す
- 実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則
- 敏感すぎるあなたへ
- 完全版 不安のメカニズム
- 強迫性障害です!・強迫性障害治療日記
- 高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで
- 几帳面だと思っていたら心の病気になっていました
強迫性障害の基本のおすすめ本
1.『図解 やさしくわかる強迫症』
難読度:普通、160ページ、2021年(初版2012年)発行、Kindle版あり
強迫性障害で悩んだら最初に読んでほしい、基本のおすすめ本!
私が自分で治すためにお世話になった本でもあります。
イラストが多くて読みやすく、内容も充実しています。すこし大きいサイズです。
強迫性障害とはどういう病気かに始まり、症例、体験談、認知行動療法のやり方まで書いてあります。
患者も家族もとりあえずはこれ1冊でOK。
ほかの認知行動療法の本も読みましたが、強迫観念への対応はこの本の通りにしました。
強迫性障害の認知行動療法の本
2.『強迫症を克服するー当事者と家族のための認知行動療法』
難読度:ふつう、208ページ、2022年発行
強迫性障害のさまざまなタイプや、強迫性障害の認知行動療法である曝露反応妨害法のコツが書かれた本。
曝露反応妨害法は難しく、まちがったやり方で無駄に苦労する人も多いです。
本書は曝露反応妨害法のやり方を解説するとともに、つまづきやすい点や疑問も丁寧に書かれています。
値段は高いですが、遠回りするくらいなら早いうちに読んでおいたほうがいいと思います。
ぶっちゃけ、私が集中的に治しているころに出てほしかった!
3.『新装版 不安でたまらない人たちへ』
難読度:難しい、325ページ、翻訳書、2017年(初版1998年)発行、Kindle版あり
1998年に初版が出て2017年に新装版が出た人気の本。
認知行動療法をもとにした「四段階方式」という治療法です。
強迫行為をやめることには変わりはないのですが、強迫観念を「それがOCDという医学的疾患だから」相手にせず、「脳のロックをはずす」提案をしています。
初版がやや古いので、いまでは効果的ではないと言われている部分もあります。
自分の強迫観念が間違っていることはわかっていて、誰かに否定してもらいたい人に向いています。
強迫性障害の人気の本
4.『強迫症を治す』
難読度:ふつう、336ページ、新書、2021年
精神科医でありながら強迫症になったという貴重な立場から書かれた本。
お医者さんだけあって、強迫のときの考え方や感情がわかりやすく的確にあらわされています。
入院や曝露反応妨害法、回復の過程、治すうえでの心がまえなど充実しています。
5.『実体験に基づく強迫性障害克服の鉄則 増補改訂』
難読度:やさしい、192ページ、2014年
2001年に初版が出て2014年に改訂版が出た人気の本。
自分で治した体験をもとにしているので、医学的な根拠や治療法と合わない部分もあります。
著者は『不安でたまらない人たちへ』と『神経衰弱と強迫観念の根治法』を参考にして治したとのこと。
やさしい言葉で患者目線から書かれているので、曝露反応妨害法に抵抗がある人や、病院に行かずに治したい人には刺さるようです。
強迫性障害の不安へのおすすめ本
6.『敏感すぎるあなたへ』
難読度:普通、208ページ、翻訳書、2018年発行
不安障害を対象とした本です。
この本に書かれている「ポジティブな脳の回路を作る」は、実はすごく重要じゃないかと思います。
「ネガティブな思考パターンをポジティブに書き替える」のを覚えただけで、強迫観念にとても役立ちました。
寝落る前になる落下するような感覚も治せたのでありがたかったです。
7.『完全版 不安のメカニズム』
難読度:難しい、349ページ、翻訳書、2016年(初版1974年)発行
私を不安の泥沼から救ってくれたバイブルです!
不安が起こる仕組みとその対処法を教えてくれました。
強迫性障害と「強迫性障害になったこと」の二重の苦しみでうつ状態になりましたが、この本を読んで不安を整理することができました。
また、筋肉と神経が不安を増大させる仕組みを知り、強迫観念がわいても呼吸や姿勢を整えて落ち着けるようになりました。
強迫性障害を治すのに役立つだけでなく、一生をとおして不安に強くなる方法を教えてくれます。
ちょっと難しく文章量も多いですが、ほかの本の参考文献になることも多く専門的な本です。
強迫性障害の漫画(コミックエッセイ)
8.『強迫性障害です! 』『強迫性障害治療日記』
『強迫性障害です! 』と続編の『強迫性障害治療日記』があります。
不潔恐怖、確認、加害、縁起などの体験談。
就職、通院、漫画家デビューといろいろなエピソードがはいっています。
漫画家さんが描いただけあって読みやすく、おもしろく読めました。
9.『高校生のわたしが精神科病院に入り自分のなかの神様とさよならするまで』
神様の命令をきいて食べられなくなるという、強迫性障害の縁起強迫と摂食障害になった体験談。
統合失調症のようですが、読んでみると、ああ強迫性障害だなーと納得です。
むしろ、神様という表現が強迫性障害の本質をあらわしている!
強迫性障害ってなんなの?どうして変なことをするの?と理解できない人にも読んでほしいです。
絵もかわいいし、文字が少なめで読みやすいです。
家族の視点から描いた版もあります。
10.『几帳面だと思っていたら心の病気になっていました』
不潔恐怖、確認、加害などの強迫性障害の体験談。
家族とのかかわりも描かれているので、患者のご家族にもおすすめです。
強迫性障害になって、仕事をやめて家事手伝いをしながら通院。
家族とぶつかることもあるけれど、基本的にはあたたかく見守ってくれている。
もちろんつらい体験ですが、理想的な回復への道のりでもありますね。
こんな家族に支えてもらえたらいいなと、うらやましくなります。
強迫性障害のおすすめ本まとめ
強迫性障害のおすすめ本は1冊だけなら『図解 やさしくわかる強迫症』。
2冊目は治療するうえで必要になる『強迫症を克服するー当事者と家族のための認知行動療法』です。
私は病院や薬にも強迫観念があって通院できませんでしたが、本に書いてある認知行動療法を試したおかげで回復できました。
強迫性障害の本はどれを読んだらいいかな?と迷っている人や、病院に行けずに本で治したい人、ご家族の参考になりましたら嬉しいです。
家族向けはこちら。
強迫性障害の家族におすすめの本5冊
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