パニック発作の対処法でパニック障害にならずに済んだ

パニック障害について調べていたら、パニック障害ではない人でもパニック発作を経験することがあると書いてありました。

そういえば去年の春、強迫性障害が治りつつあるころに、パニック発作のようなものが起きたことがありました。

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強迫性障害のために強い不安を感じた

スーパーで買い物をして帰ってきて、家の駐輪場に自転車をとめていたときのことです。

たくさん買い込んだために、荷物を入れた前かごはとても不安定になっていました。

気をつけてはいたのですが、自転車をとめてスタンドをロックしていたときに、ぐらりと自転車が倒れてきました。

私は不潔恐怖症で地面の汚れが怖いです。買い物してきた物が地面に落ちるのはなんとしても避けたい!

とっさに腕を伸ばして自転車の前かごを支え、間一髪で荷物が落ちるのを防げました。

あー、よかった!やるじゃん私!

もしも落としていたら、落とした物はぜんぶ洗わなくてはなりません。とてもドキドキはしましたが、強迫行為をしなければならない危機を回避できたことに満足しながら部屋に入りました。

強い緊張が終わったあとにパニック発作が起きた

買い物してきた荷物を片づけて、着替えようとしていたときです。

突然、いままで経験したことがないほどの強い動悸が起こりました。心臓の音がはっきりと聞こえて、胸が苦しくなってきました。

自分がハッハッハッと口を開けて息を吸っていることはわかりましたが、息苦しさは続きます。

目の前が白く、手が冷たくなってきて、立っていることができなくなり床に手と膝をつきました。

え、私、死ぬの?ここで人生が終わるの?

そう思いました。

ああ、強迫性障害になってから部屋が散らかっている。こんな部屋のままで死んだら母はどうしたのかと思うだろう。

私が死んでいるところを発見するのは恋人かもしれない。どんなにショックを受けるだろう。

と、すっかり死を意識したときに気がつきました。

まてよ、「死ぬかと思う」ってことはパニック発作じゃない?

パニック発作は死なないということを思い出して呼吸法で対処した

強迫性障害になってから不安障害の本を読むようになり、パニック障害の知識もついていました。

パニック発作だとしたら、死ぬかと思うほど苦しいけれど死なないはず。どうすればいいんだっけ。そうだ、過呼吸だ。息を吸いすぎているんだ!

呼吸は3秒ずつゆっくり…吐いてから吸う。いーち、にーい、さーん(吐く)。いーち、にーい、さーん(吸う)。

普段から強迫観念に襲われたときには、ゆっくり呼吸をして気持ちを落ち着けていました。それが役に立ちました。

だんだんと動悸はおさまり、解放された安堵でそのまま床に寝転んで休みました。

パニック発作ではなく過呼吸だったのかもしれませんが、けっこう怖かったです。

パニック障害にはならなかった

死ぬかと思った。でも死ななかった。

ひと安心したあとで、新たな不安がやってきました。もしかして私はパニック障害にもなってしまうのだろうか?

強迫性障害とパニック障害は、以前は同じ不安障害に分類されていて、併発する人も珍しくありません。強迫性障害である私はパニック障害になる可能性も高いと言えます。

心配になりましたが、こう思いました。

まあ、次にパニック発作があってもまた同じように対処できるでしょう。2、3回なったら考えればいいや!

あれから1年が過ぎましたが、2回目のパニック発作は起こりませんでした。

恐れている事態になっても対処できると思えたから、繰り返さずに済んだのかもしれません。

私は、強迫性障害になってよかったことなんてあってたまるか、あったとしても悪かったことのほうが比べられないくらい大きいと思っています。

でも、不安への対処法を学んだのはよかったことですね。

って、強迫性障害にならなければ、引き金になった不安も発生しなかったのですが。今は元気になったので良しとします。

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