2023年1月19日(木) のフジテレビ『奇跡体験!アンビリバボー この謎が解けるか?真冬のミステリー2時間SP 』で強迫性障害の話が出ていました。
「家族が目撃した不可解な行動 心優しき青年に何が?」という部分です。
2時間スペシャルの最後で、放送時間もたっぷり取られて見ごたえがありました。
1月26日(木)20:00までTVerで観られます。強迫性障害は1時間8分ごろから。
奇跡体験!アンビリバボー
『アンビリバボー』1/19 強迫性障害の内容
『アンビリバボー』1/19の強迫性障害の部分は、2009/10/29にも放送されたことがあるものでした。再放送というよりリメイクっぽかったです。
内容はアメリカのエドという強迫性障害の青年と、彼の治療にあたったハーバード大学教授のマイケル博士のお話。
エドの強迫症状は時間を巻き戻す儀式で、以下のようなものがありました。
- 階段を後ろ向きで上る
- 偶数を数え、また小さい方に数えなおす
- 映画の同じシーンを巻き戻して何度も見る
強迫性障害の中の縁起強迫や強迫性緩慢などにあたると思われます。
治療法は薬と認知行動療法。強迫性障害の認知行動療法は「実際に行動することで誤った考え方を変える」方法です。
エドの場合は「時間を巻き戻す儀式→家族を死から守る」という考えを、「儀式の数を減らす→家族は死なない」と学習していきます。
強迫性障害の解説では、原井クリニックの原井宏明院長が出演されていました。
番組の内容記事はこちら。
奇跡体験!アンビリバボー:家族が目撃した不可解な行動 心優しき青年に何が? – フジテレビ
エドとマイケルの話は本にもなっています。
縁起強迫は強迫性障害の病質が伝わりやすい
エドのような縁起強迫は強迫性障害の本質に近いと思います。
恐れていることを避けるために自分なりの儀式をする。ほとんどの強迫性障害は縁起強迫のようなものではないでしょうか。
人から見て無意味な儀式だからこそ、精神疾患だということが伝わりやすい。
逆に、洗浄や確認のように普通の人でもやるような行動だと、病気かそうじゃないかの違いが伝わりにくいんですよね…。
私もそれくらいやるよ?やめられるでしょ?と思われたり。
脳が不具合を起こして、自分でコントロールできない状態になっているからこそ、病気とみなされていると知ってほしいです。
エドが強迫性障害を治せた理由
マイケル博士は2年の治療のあとエドの治療をあきらめます。
エドはマイケルの涙を見て、自分で強迫性障害を治します。
このアンビリバボーの流れを観て、強迫性障害は自分で治すしかない、医療は無力だと思う人もいるでしょう。
でも、私はそうは思いません。
エドが自分で治せたのは、マイケルがエドと交流して治し方を教えてくれたからです。
「あとはやるだけ」の状態ができあがっていた。
そしてマイケルが去ったとき、エドは強迫性障害のまま一生を過ごす恐怖にあらためて直面し、変わらなければならないと決意した。
そんな風に感じました。
私も治療法を知ってすぐ実行できたわけではなく、いくつかのきっかけがあったので、エドの心の動きを想像してしまいました。
私の強迫性障害が治ったきっかけ
私は病院に行かずに自分で認知行動療法をしましたが、かなり長くかかりました。いまは病院にいまは行けばよかったと思っています。
『アンビリバボー』1/19 強迫性障害の感想
強迫性障害で有名な症状は不潔恐怖と確認強迫。この2つは情報番組や健康番組で取りあげられることもあります。
縁起強迫はめったに出ないので、アンビリバボーで放送されてありがたかったです。
再現VTRに実際の映像や原井医師の解説なども加わり、見ごたえがありました。
まだ強迫性障害で苦しんでいたころに観て、また観たいと思っていた回だったので、とても嬉しい放送でした。
私が治すのに使った本はこちら。アンビリバボーに出演された原井医師の著書で認知行動療法のやり方が載っています。
こちらも詳しい認知行動療法のコツが書かれていておすすめです。