強迫性障害にも栄養療法はいいと思う

このところ『うつ消しごはん』のことばかり書いていたので、栄養療法についての考えをお話します。

私は不安が強くて慎重なほうなので、最初は栄養療法に対してもすごく懐疑的でした。

なーんて、こんな書き出しだとかえって怪しげですが、たいしたことない話なのでご安心を(笑)

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栄養療法はよくある効果のない食事法だと思っていた

もともと、藤川先生の前著『うつ・パニックは「鉄」不足が原因だった』を読んでみるのにも、すごく時間がかかったんですね。

最初にAmazonのランキングで見たときに「なにこの本?怪しい」と思って。

「〇〇で痩せる」「〇〇で健康になる」というような、ちょっとした実験の成果を大げさに言っているだけだととらえていました。

ところが、いつまでたっても『うつ・パニック~』は売れ続けています。

レビューもやらせには見えない、本当に読んだ人たちの納得した・効果があったという声が少しずつ着々と増えていきました。

それを見て、ようやく読んでみる気になりました。

鉄・タンパク質不足に心当たりがあり過ぎた

読んだらタイトルどおり、鉄・タンパク質の不足がうつ病やパニック障害などの精神的な不調の原因というお話でした。

説明がきちんとしていて、すとんと納得できるものでした。

強迫性障害を発症し悪化していったときの食生活は、まさに当てはまるものだったからです。

また、私は強迫性障害を治すにあたり、最初に睡眠と食事を整えたのですが。

それによって動けるようになった事実も、栄養が回ったからだと思い当たりました。

当時は栄養の意味をわかっていなかったので、たんにちゃんと食べたから体が元気になった、体力が戻ったと考えていましたね。

栄養が脳にも必要不可欠なもので、心にも作用するとは思いつきもしませんでした。

あんなに脳に効果的なものはないかと探していたのに無知でした。

『うつ消しごはん』で栄養療法の効果を感じた

肉や魚を避けずに食べるようにはなったけれど、ごく普通の食事をしていました。

ある程度動けるようになったことで、1年くらいずーっと満足していました。

まだまだ疲れやすく動けないのは後遺症のようなもの。一時はひどい状態だったのだから、このくらいの回復でも仕方がない。

やる気がないだけ、休み癖がついた、加齢もあるかもと諦めていました。

あまり動かずに好きなように食べているうちに、太りすぎてダイエットを決意。

ダイエットをするタイミングで『うつ消しごはん』を読み、タンパク質を増やしたことで活動時間が長くなり、食事でもっと改善できたんだ!とびっくりしました。

栄養療法は強迫性障害にいいと思う

便秘や下痢で消化吸収能力が落ちていると、薬も十分に吸収できません。

藤川先生がおっしゃるには、タンパク質が満たされれば内臓の働きがよくなり、サプリや薬の効きもよくなるとのこと。

これ、強迫性障害にとってすごくいいと思うのですよね。

強迫性障害の治療には多量の薬が必要です。

薬は徐々に増やしていくので効果が出るかわかるまで数か月かかりますし、副作用もきつくなります。

私はそういったデメリットと病院や薬に対する強迫観念もあったので、薬は飲めませんでした。

なので、栄養療法で薬の服用量を減らせたら素晴らしいと思います。

藤川先生の『精神科医こてつ名誉院長のブログ』にも少し症例が載っています。
精神科医こてつ名誉院長のブログ「不安障害 強迫性障害」の記事一覧ページ

食事は脳内物質にも作用する

「食事なんかで変わるはずがない」という意見もありますが、私は食事も薬も体内に入れて脳内物質に働きかける点では同じだと考えています。

強迫性障害では、脳内物質であるセロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの分泌に異常があると言われています。

そのため、病院ではセロトニンを増やす薬などが処方されます。

一方、脳内物質を作り出すためには、食事や栄養も必要です。

セロトニンのもとになるトリプトファンを含む食品として、よくバナナがおすすめされていますよね。

私もバナナを食べてみましたが、効果は感じませんでした。ちょこっと何かを足す程度では影響は少ないのでしょう。

しかし、食事を全体的に変えたら、とても効果を感じました。

栄養療法は治療の土台になる

強迫性障害のときには認知行動療法の曝露反応妨害法が有効だと知りながら、なかなかやってみる勇気が出ませんでした。

強迫観念と向き合わず、苦しい思いをせずに治る治療法がないものかと探していました。

きれいさっぱり治るのが最高だけれど、そこまでは望まない。

せめて曝露反応妨害法をやる勇気が出るような、少しでも不安をやわらげてくれる方法はないものか…。

栄養療法は、当時の私が求めていたものに近いと感じました。

治療に向き合う気力・体力がつけられると思います。

人は必要性とメリットを感じなければ変われない

とまあベタ褒めですが、食事とプロテインまででサプリは試していません。

いまは病気というほど困っていないので、サプリは必要ないという判断です。

飲むとしても薬局で買えるものを試してみてからかな。

結局のところ、自分が納得して必要性と労力を上回るメリットを感じなければ、やる気にはなれないですよね。

それは薬物療法でも認知行動療法でも同じこと。

もしかしたらしばらくして、「サプリを飲んだらもっと元気になった!早く飲めばよかった!」なんて後悔するかもしれませんが、そのときはそのときです。

栄養療法についての記事はこちらのカテゴリにまとめています。
栄養療法・ダイエット

【追記】
サプリも飲み始めたので感想を書きました。
『うつ消しごはん』のサプリ「ATPセット」を1か月飲んで感じた効果

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