2019年10月31日(木)放送のNHK『所さん!大変ですよ 発達障害スペシャル』を観ました。
番組名から「大変さ」を訴えるのかと思ったら、発達障害の中でも特別な才能がある人を取りあげている部分が長かったです。
活躍する発達障害の人たち
NHK広報局さんの番組紹介ツイート。
【今週は #発達障害って何だろう 】
…をテーマに、72分の拡大スペシャルでお届けします。
キーワードは「驚異の集中力」に「特性」「世界の最先端」。知らないこと、わからないこと、いろいろありますが、知るきっかけに…。
所さん!大変ですよ
31(木)夜7:30[総合]https://t.co/DUWVOFpv7m pic.twitter.com/zaCYW6ErEh— NHK広報局 (@NHK_PR) October 30, 2019
これを見ていたら、納得の内容でした。
- ドライブレコーダーの映像解析をしている人
- ハリウッドで働く映画製作スタッフ
- 卓球県内1位の15才女子
- 版画制作をしている不登校の13才男子
が登場しました。
すごいことはすごいですが、発達障害でも優れた特性を持っていて活かせる人はどれくらいいるのか、その割合は健常者よりも高いのか気になりました。
脳科学者の澤口俊之先生は「発達障害の方の全てが特殊な能力をお持ちであるというのは誤解であって、全ての方ではないんです」とおっしゃっていました。
もう、その注意書きを帯でずっと表示していて欲しかったです。あるいは、番組の最初と最後にしっかり伝えたほうがいいと思いました。
発達障害の当事者たちのリフレーミング
発達障害の当事者の集まりでは、「リフレーミング」という発想の転換で、弱点を強みに言いかえていました。
- 失言が多い→正直者
- 距離感がつかめない→誰とでも仲良くなれる
- 段どりが苦手→目の前の事には一生懸命
- 衝動性→行動力がある
就職活動のときにやる、長所と短所は表裏一体みたいなやつですね。
特性に対する捉え方を変えることで自信を持ち、社会で活躍するチャンスが広がるそうです。
発達障害あるある座談会
番組では「発達障害あるある座談会」も開催。
MCの所ジョージさんと木村佳乃さんも加わり、発達障害のあるある話が進みます。
ADHDは物をなくす、自閉スペクトラム症では言葉をそのまま受け取ってしまうなどが挙げられていました。
転んだときに汚れが目立たないように、黒い服を着ているという人がいて、なるほどと感心しました。
以下のページで内容が見られます。
発達障害あるある 座談会 | NHK健康チャンネル
番組の最後のほうで、澤口先生が版画少年に「運動しています?」と訊いていました。
運動していないという答えに対して「そりゃダメだ」と。澤口先生、言い方ー!
まあ、言い方は悪いですが、脳の発達に運動が大事というのは事実です。
たしかに学校に行かないマイナス面って、勉強よりも運動の機会が減ることのほうが大きいかもしれませんね。
そして大人たちが、あれやらこれやらをやるといいと言い出します。
これだけ可能性を感じる子を前に、アドバイスしたくなる気持ちはわかります。私も食事と運動を押したいです(笑)
所さんが「彫刻刀で彫りたいの!」と一蹴して終わりました。
才能がある発達障害の人を見せる一方で、当事者の集まりや座談会では発達障害の困った特性を話していて、とっちらかった印象でした。
いっそのこと、前半と後半で内容を分けたほうが見やすかった気がします。