『やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術』を読みました。
「条件反射制御法」について知りたくて、なるべく簡単そうな本書を選びました。
条件反射制御法を開発した平井愼二先生が監修されています。
表紙やタイトルの親しみやすさから一般向けと思われますが、あまり読みやすくはありませんでした。
条件反射制御法のやり方はわかったのでよかったです。
『やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術』の内容
過食、タバコ、追っかけ、人間関係、SNS、スマホ、ネット、苦手な人、うっかりミス、先送り、あがり症、甘いもの……
<中略>
本書で紹介している【条件反射制御法】は一言で言えば、望まない「癖」や「習慣」をやめるための技法です。
もともとは薬物などの物質使用障害(過剰な摂取反復)のために開発されました。
病院では薬物以外に病的窃盗、病的賭博、性嗜好障害(いわゆる痴漢や覗きなど)、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の疾患にも高い効果を発揮しています。
目次
- 第1章 脳は「ハマり」やすくできている
- 第2章 「悪い習慣」を消していく「新しい習慣」
- 第3章 「くい打ち」で「ハマり」を止める
- 第4章 「悪い習慣」から卒業した人たち
依存症や悪い習慣は脳に後天的にインプットされた「条件反射」であり、それを解除する脳トレが「条件反射制御法」だそうです。
脳がどのようにして習慣にはまるのか、条件反射制御法がどのように有効かとそのやり方について書かれています。
『やめたいのにやめられない悪い習慣をやめる技術』の感想
難読というほどではないものの、「」がついている専門用語が多いため、いちいち意味を考えてなめらかに読めませんでした。
ストーカーを例にしている部分が多いのも、いまいちでした。共感できるはずもなく、むしろ嫌悪感がありますからね…。
第4章の事例では、甘いもの、うっかりミス、先延ばし癖、あがり症、スマホなど、身近な例が出てきてよかったです。
条件反射制御法のやり方はわかったので、その点も満足しました。
強迫性障害の治療でも、チック症、抜毛症、皮膚むしり症、強迫性緩慢のような運動性の強迫性障害には、条件反射制御法が使われることがあるそうです。
不潔恐怖や確認強迫などでも、強迫行為の無意味さはわかっていて、それでもやめられないときに使えそうです。
治療法のひとつとして知っておきたいと思いました。
ただいまKindle版が安くなっています。