世界保健機関(WHO)は「強迫的性行動症」を精神疾患と認めました。
同じ強迫という言葉がついている病気として、強迫性障害と混同されないか心配です。
「強迫的性行動症」が精神疾患になった
「強迫的性行動症」とはざっくり言うと、性的な衝動を抑えられないことで社会生活に障害が出る病気です。
具体的には、セックス依存症や痴漢行為として問題になることが多いです。
「強迫的性行動症」は精神疾患、依存症かどうかは未判断 WHO
【7月15日 AFP】世界保健機関(WHO)はこのほど、「強迫的性行動症(Compulsive sexual behaviour disorder、CSBD)」を精神疾患と認めた。しかし関係者は14日、ギャンブルや薬物に対するものと同様の依存症かどうかについては、まだ判断が出ていないと述べた。
「セックス依存症」という言葉は議論を引き起こしつつ数十年にわたって使われてきたが、こうした症状が実在するかどうかをめぐっては専門家の間で意見が分かれていた。WHOは先月発行した「国際疾病分類(ICD)」最新版でCSBDを精神疾患として記載し、「セックス依存症」という概念を正式に認めることに向けて一歩を踏み出した。
WHOはICDの中で、CSBDを「反復性のある強い性的な衝動や衝迫を制御できないパターンが持続する特徴があり……個人的、家族的、社会的、教育的、職業的、その他の重要分野で活動する上で著しい有害ストレスや障害を引き起こす」と説明している。
強迫性障害と混同される可能性がある
強迫的性行動症という名称なので、強迫性障害と混同されるではないかと心配になりました。
そもそも「強迫」という単語を理解している人が少ないので、似たような病気だと思われてしまいそう。
強迫的性行動症は、あまり良いイメージでもないですし…。もっと配慮して、独自性のある名称にして欲しかったですね。
まあでも、私も以前から自分の強迫性障害と依存症が似ていることは自覚しています。
将来的に精神疾患の分類が変わったら、強迫性障害と強迫的性行動症や依存症が同じグループになることもあるかもしれません。
仕組みや治療方法に共通点があるのなら、それも病気を取り巻く状況を発展させるために必要なこととして受け止めようと思います。