lifehackerに強迫性障害の若者を使った実験の話が掲載されていました。
強迫性障害についてではなく、その特性に注目した実験でした。
強迫性障害の若者を使った実験
物事の結果が予測できない時に人はどのように決断に臨むのかについて理解を深めるための実験です。
2人は、強迫性障害(OCD)を持つ10代の若者と持たない10代の若者という2つのグループに、スクリーン上の2つの画像のどちらかを選択する確率論的な意思決定課題を行なってもらいました。
一方の画像は80%の確率で得点が得られ、もう一方の画像は20%の確率でしか得点が得られないようにプログラムされていました。
それぞれの選択肢に結び付いたこの報酬確率は、課題の途中で逆転するようになっていました。
2枚の画像があり、最初のほうはAを選んだほうが高得点。しかし、途中でBを選んだほうが高得点に変わる。
変化に対応できるか?という課題ですね。
強迫性障害の若者は過大に模索した
しかし、OCDを持つ10代の若者は、不確実性に対処することができないようでした。そのため、この課題の2つの選択肢を過大に模索してしまいました。
OCDのない10代の若者に比べて、選択肢を切り替えたり、報酬の少ないほうを選択したりする頻度が高かったのです。
強迫性障害の若者は正しい選択ができなかったそうです。
選択肢を切り替える頻度が高かったのは意外でした。どちらにしようか迷いすぎてしまうのでしょうか。
たしかに、私も決断力が落ちていたときは、そうだったかも。
頭の中であっちかこっちか、ぐるぐるとシミュレーションしていました。
そのくせ、いくら考えてもいつまでも決められず、ぐずぐず泣いていたものです。
不確実性への対処の話はもやもやする
この研究から企業が学べることがあります。Marzuki氏によると、まず、意思決定を改善するためには、社員やリーダーが不確実性に対処する能力を身につけている必要があります。
不確実性に対するレジリエンスを高める方法としては、社員への情報提供を改善し、最適な意思決定ができるようにあらゆる必要な情報の透明性を確保することが挙げられます。
不確実性に対処するには情報提供を改善って、それ不確実性が低くなるだけじゃないですか?
と、研究の活用はもやもやする話でした。
あ、このもやもやで対処力を上げようということ…じゃないですよね。
まあでも、強迫性障害の人はこういう実験に使われることもあるのかと興味深かったです。