妄想が出てきたわけではありません。
以前も書きましたが、私は強迫行為である手洗いをしていると、もう一人の自分が「やめていいよ」とストップをかけるんです。
以前の記事。
もう一人の自分。幻聴や二重人格はこうして始まるのだろうか
強迫行為が習慣づいているので、無くせればいい
それが最近、自分ではなくて『赤毛のアン』に出てくるマリラになっています。
マリラとは、主人公のアンを引き取って育てる、アンの母親の役割をする独身女性。孤児院から引き取ったアンを、厳しいながらも愛情をもって育てる、真面目で厳格な人です。
で、『赤毛のアン』のワンシーンに、アンが何かおいしいものを食べていて、もっと食べたいと言う描写があるんですね。ケーキだったかな?ほかのお菓子だったかな?
そのときに、マリラが「いいえ、あんたはもう充分食べたんだからね」と言うのです。マリラからその言葉が出ると、アンは諦めなくてはならないのをわかっている、というエピソードです。
この、マリラが言ったらもうやめなくてはいけないというのが、頭にあったのでしょう。手洗いを長くし過ぎていると感じると、頭の中にマリラが登場して「いいえ、あんたはもう充分洗ったんだからね」と言ってきます。
そこでバシッとやめらればいいのですが、私はアンではないので、すぐにやめることはできず…。でも、そこそこで切りあげるようになってきました。
そういえば、マリラの性格は、真面目で几帳面で綺麗好きと、強迫性障害になりやすいと言われている性格です。でも、上のセリフのように、自分の中でゆるぎない価値観があり、ここまでやれば充分というのを理解しているのですから、マリラは大丈夫なのでしょうね。
強迫性障害が治ったら、マリラもいなくなるのでしょうか。ちょっとさみしい気もします。